SHOTGUN TERRY OFFICIAL BLOG 『ガイコツマイクのバカ大将』

テリー&スラング、テリー&ベアーズのシンガー、ショットガン・テリー(テリー下沢)の珍記録がココにある!

即席ベーシスト その2

2005-02-24 | Terry&SLANG
タイトルを言えば誰もが知っているような、当時大ヒットしたティーンネイジャー向けのドラマに、あまり目立たない役ながらレギュラー出演していた女のコがオレの目の前に現れた。
名前は……そのドラマに縁のある名前って事で、仮に「ミホちゃん」とでも呼ぼうか。
どこでどう間違ってしまったのか、こんなウサンクサイ会社にやって来てしまったミホちゃん(多分、おいしい話にだまされたんだと思う)。
荻窪の飲み屋で、「これからはこのコを最大にプッシュするから、テリーちゃんもそのつもりで頼むよ!」なんて専務に言われ「わかりました」なんて返答したが、その場にいるのは社長に専務に事務の仕事をやってた兄ちゃんにミホちゃん、そしてオレ…って、またこっち側かよっ!オレはロックをやるために…ブツブツブツ……。
酒の席が盛り上がる中、家も遠いミホちゃんは先に退出。
タクシーがひろえるところまで送る役目を言い渡されて飲み屋を出ると外は雨。
お店の人が傘を1本貸してくれて、ミホちゃんとアイアイ傘で歩き出す。
ロックだなんだとカッコつけていたものの、18歳になったばかりのただのガキ。
1つ年上のミホちゃんは大人っぽく、ちょっとドキドキしたりして…嗚呼!青春!!
…って、そんな話はどうでもいいか。
とにもかくにも、ミホちゃん売り出しのためのプロジェクトがスタートした!
学校演劇(小学校や中学校に名作演劇を見せる劇団が来た、なんて事があったでしょ?アレね)の世界では実績のある会社だったので、まずは学校演劇の主役にミホちゃんを据えて、主題歌や劇の挿入歌で歌手としてもデビュー。
お芝居が終わった後にはそのままコンサートもやるという豪華な(?)プランが企画されたのである!
とは言ってもまぁオレには直接関係ない事だし、ナゼかスーツ着用で彼女の宣材写真の撮影に同行したりしながら(……)傍観者的立場で成り行きを見守っていた。
ところが!
何を血迷ったのか、会社から芝居に出演する事を命じられ、1回目の札幌公演にオレもお供する事になってしまったのだ!
おいおいおいおい、どういう事だよ…と一瞬思ったものの、やりたくない雑用をやらされているよりはよっぽど面白そうだし、ロックに目覚める前は役者志望で稽古も受けたりしていたので多少は自信もあり、連日朝から稽古場でお芝居のお稽古、午後からはライヴハウスの仕事というサイクルが始まった。
ライヴハウスの方では営業前の時間を利用して、札幌公演の、芝居後のコンサートの練習がスタートしていた。
音楽監督として連れてこられたギターリストを中心に、ベース、ドラムス、キーボード。それと作曲にギター、キーボードもこなす人が1名。
ポップス系の曲が作られ、アレンジ案が色々と試されていく。
バンドが音を出しているそばにいるってのはやはり気持ちよく、オレも休憩がてらジックリ聞かせてもらっていたもんだ。
そう、他人事のように、ジックリ…のんびり……。

~つづく~