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ヒトはどんなときに幸せを感じるのか?
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家庭の経済

2009-06-22 | 家庭・経済
先日、弁護士による多重債務者救済の実際についてのお話を聞いてきましたが、多重債務者に共通するのは自分の借金の総額を正確に把握していないことだそうです。
業者から送られてくる取引履歴明細も、見たくないためか捨てられてしまうことも多いらしく、弁護士の仕事はまず借りている金額と今まで済んでいる返済額の特定とのこと。
年間3万人を越える自殺者の直接の原因としても、経済問題が1/4近くを占めています。

「債務整理の方法
 債権者数、債権者の種類、負債額、負債の発生時期、これまでの返済状況、債務者の収入、保証人の有無、家族関係などを考慮・検討して、任意整理、特定調停、自己破産、個人債務者再生などの手続きのうち、当債務者にとって最も良い方法を選択する」(資料より抜粋)

最高裁集計による自己破産申請数推移

H21年5月発表 警察庁統計資料より 自殺者数の年度推移

警察庁発表の資料では自殺原因のトップは健康問題でほぼ半数を占めていますが、
平成19年版 自殺対策白書 
この資料の 第1章 我が国の自殺の現状 6 平成10年における自殺者数の急増要因 では経済状況と自殺者数増加の関連について指摘しています。

生きる上で大切な家計のことは、学校教育の中ではほんの僅かしか教えられません。
人生観や生活習慣にかかわるものは家庭で教えていくしかないのだと感じます。
お金のことを口にするのは悪いという感覚がまだ一般的ではありますが、子供の人生や生死にかかわる大事なことを教えないのはどうなのでしょう。

お金というのは自分のために働いてくれるものであって、自分がお金に働かされるのでは本末転倒だと思います。
「使いこなす」という言葉はお金に関しても当てはまります。





続 お小遣いの法則

2009-06-21 | 家庭・経済
わが家では小学生まで歩合制自己申告応談方式の小遣い制度ですが、中学生になると年俸方式も選択できます。
月の基本給×12+αで年額を決め、まとめて渡すというものです。
金額は大きくなりますが、一年間の支出計画を立てて実行しなければならず、より高度な金銭感覚を求められます。

長男にそれを説明したとき、さすがに難しいと感じたらしく年二回に分けてほしいと要求がありました。
今は年俸制年二回払いに落ち着いています。
それでも6ヶ月間の長丁場なので大変なようです。

小遣いが足りなくなりそうなときは臨時アルバイトを考え出して子供に頼みます。
長男はお菓子作りが得意なので、お届け物用にケーキを焼くアルバイトを頼んでいます。
パウンドケーキなどを手間賃千円ほどの場合が多いのですが、得意な事でお小遣いが稼げるとあって一生懸命考えながら取り組んでいます。
自分の能力が人から対価を得られるものだと気がつくことは、子供の成長にとって大切なことだと思います。

個人的には人の労働には正当な対価を支払うものだと思っています。
「タダで貰えるならたくさん貰った方が得」 「してもらって当たり前」
こんな貧相な感覚を持つ人には自分の子供にはなってもらいたくありません。
人に何かをしてもらったとき、正当な対価を払ったり充分な感謝のできる人に育ってほしいと思います。

理由のないお金を子供にあげることはしない、というのが基本的な考え方になっています。



お小遣いの法則



消費の意味

2009-06-20 | 家庭・経済
全国で地域活性化が叫ばれています。
ここ青森も当然のように活性化が言われています。
以前地域振興のためにの記事で書きましたが、地元活性化は結局は経済の問題です。
しかし地元のためになる経済行動をとらせるのは、地元の魅力と地域を愛する気持ちなのだと。

日々の自分の消費には意味があります。
自分にとってではなく、地元やもっと広い世の中の経済に対してです。
何かを買うときには、その金額を受け取る人がいます。
誰が受け取るのか、それはお金を渡した相手だけではありません。
その商品を作った人、運んだ人などがいます。

なるべく地元にお金が流れるような消費を考えて毎日の生活を送るだけで地域活性化には効果があります。
パチンコ産業と北朝鮮の関係はよく言われることですが、日本がパチンコを禁止してしまえば北朝鮮は潰れてしまうという話もあります。

中央資本は地域のお金を中央に持っていってしまいます。
お中元やお歳暮は地元産品の加工品、食事は大手チェーン店ではなく近所の食堂、食材は地場物。
お金が地域から出て行かないような消費を心がけることが大切だと思います。






お小遣いの法則

2009-06-19 | 家庭・経済
子供への小遣いは各家庭でいろいろな決まりごとを作っているようですね。
わが家でも子供の小遣いにはきちんと決まりがあります。
小遣いは、歩合制自己申告応談方式になっています。

小学生になったら基本給とお手伝いの歩合を決め、毎月集計して請求書を書いて提出してもらいます。
基本給は月100円から学年ごとに少しずつ上がっていきます。
歩合はポイント制になっていて、米とぎ1ポイント、洗濯物干し2ポイントなど。
1ポイントの金額は、小学校低学年が20円、中学年が30円など。
お手伝いが上手にできるようになれば金額アップもあります。

金額アップは私から申し出ることはありません。
黙っていると学年が上がった際などに、子供から金額アップの打診をしてきます。
子供の言い分を聞きながら妥当な金額になるように交渉します。
大概は妥当な金額を提示してくるので、交渉もそれほど決裂することはありません。

冬場に積雪の多い日は、近所の一人暮らしや高齢者だけの家の前の除雪をします。
一軒に付き100円と、子供にとっては絶好の稼ぎ時になるような設定にしてあります。
子供たちは勇んで除雪をしに行きますが、近所の方から感謝され、お小遣いを稼げて人のために行動することを学べます。
そしてお金は大切だということも。

親としてもこんなお金の支払い方は嬉しくなるものです。
初めはひらがなで書いていた「せいきゅうしょ」の文字も、今では漢字できちんと書かれています。



浜値の暮らし

2009-05-20 | 家庭・経済
昨年の中国食品の問題が取り沙汰されている頃に、知人から干し椎茸を頂きました。
自分の山で育てて自宅で乾燥させた規格外のものです。
「つまらないもので」
そう言う知人でしたが、私にとっては最高に嬉しい頂き物でした。

作り手の顔の分かる農産物は安心して食べられます。
小さかったり割れていたりするだけで味も安全性も申し分ありません。
少しずつ大事に使い、半年ほど料理の味を引き立ててくれました。
商品にならない物は価値の低いものという認識は、どこか大きく間違っていると感じます。

近年、道の駅があちこちで作られ、新鮮な地場農産物が安く売られています。
消費者としてもありがたいのですが、流通経費のかからない売り上げは農家の方にとってもメリットがあります。
スーパーで売られている野菜の価格は、その1/10程しか農家の収入になりません。
かなりの部分を流通にかけています。

日本の農業を思うとき、私にできることは何処で何を買うかという選択だけです。
どんな消費が農家にとって良いのか考えてみるだけで、経済は大きく変わるように思います。
日本の農業は、何処か遠くの誰かが救ってくれるのではありません。



浜値とは、港で揚がったばかりの魚を漁師から直接買うときの価格です。
仲買や小売を通さないため安い金額になりますが、漁師は言い値で直に換金できるため双方にメリットがあります。



経済も大切

2009-05-14 | 家庭・経済
生活と経済は密接に結びついていて、豊かな生活を送れる人は経済感覚が優れていると感じます。
これは経済感覚が高収入と結びつくからではありません。
経済の特性をきちんと捉えて上手に暮らしを楽しんでいるからです。

よく家計相談にのりますが無駄な出費の多さにびっくりします。
家計の費目にはいろいろありますが、私はバーチャルとリアルに分けるよう勧めています。
リアルは健康に生きていくために必要な出費。
バーチャルは無くても生きられる出費。

仕分けしてみるとバーチャルに入るものが多いことに気が付きます。
保険や通信費などを見直すだけでかなりの金額が浮いてきます。
保険と貯金がセットになった商品は、保険会社が存続していることが前提ですから危険なものといえます。
不安を解消するための出費は、行き過ぎになりがちです。

娯楽のための出費も本当に楽しいのか考えてみると、それほどでもない場合が多いものです。
食費も細かく分けていくと清涼飲料やお菓子などはバーチャルに入り、米、肉、野菜などはリアルに入ります。
食費の節約ではこのリアル部分を削ろうとしてしまいますが、ここにはもっとお金を掛けるべきだと思います。
中国産の食品問題は、一番大切なものをないがしろにした結果なのかもしれません。

本当に大切なものは何か、経済を通して見直してみるのも必要だと感じます。




ソドムとゴモラ

2009-03-28 | 家庭・経済
百年に一度のチャンス

世界中の経済に軋みが出ています。
経済が豊かであれば幸せ、というテーゼはすでに壊れてしまっていると感じます。
でも代わりのものがなければ進む方向が見えません。

不況というのは悪い事象のように捉えられがちですが、現状を見直すには最適の時間です。
残り少ないであろう化石燃料についても、石油投機から高騰したことにより広く知られるようになりました。
智恵の実を食べてしまった人間が、それ以前の生活に戻ることが無理なら次の世界をどう形作っていくかを考えなければなりません。

二年程前に話題になった、ガンジーの「資本主義の七つの大罪」です。


  原則なき政治    (Politics Without Principles)
  道徳なき商業    (Commerce without Morality)
  労働なき富     (Wealth without Work)
  人格なき学識(教育) (Knowledge without Character)
  人間性なき科学   (Science without Humanity)
  良心なき快楽    (Pleasure without Conscience)
  献身なき信仰    (Worship without Sacrifice)


次の世界を作るための大切なことだと思うのです。
一時的な流行に終わらせずに、ここから答えを探すための道標として忘れずにいたい。
同じように考える人も増えていると感じます。





お金に振り回される

2009-02-06 | 家庭・経済
cws private

以前お世話になったことがある方のブログです。
いつも楽しく読ませていただいていますが勉強もさせられます。

市民活動とお金のことは多くの問題を持っています。
助成や寄付などの収入に関するものもありますし、管理運用についてのものもあります。
リンクページでは収入の意味についてが語られていますが、管理については使途不明金や横領などの話をよく耳にします。
特に町内会で多いようです。
任意団体ではお金の管理を一人の経理担当に任せきりにしてしまう場合が多いのではないでしょうか。
そして他の人はあまり注意を向けることが無い。

「人前でお金の話をするのは良くない事」、これは個人のお金のことであって、みんなのお金に関してはもっと注意を払いしっかりと発言しなければいけないのでしょうね。

参加している団体はもちろんのこと、市町村や県や国と広く注意を向けていくことで不適当な支出を抑えられるのでしょう。
多くの人が少しずつ、そんな目をもてたらいいですね。