毎日幸せに in青森

ヒトはどんなときに幸せを感じるのか?
形而上の話を形而下に

ブログランキングに参加しています

人気ブログランキングへ にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 青森情報へ

秋の庭の手入れ

2009-12-02 | ガーデニング
気がつけばもう年末ですね。
今年の秋は暖かくて、秋にする庭の手入れもはかどりました。
モミジなどの落葉樹の剪定は葉が散ってからが適期です。
夏の間に伸びた枝の混み具合などを確かめながら毎年少しずつ切っていますが、冬場に雪の重みで枝が折れたり樹形が乱れたりするのを防ぐために、針葉樹など他の木も一緒に秋に剪定しています。

すでに落葉も終わっていますが、落ち葉は花壇にかぶせています。
強い風で飛んでしまうのを防ぐために、剪定で出た切り枝は短くして落ち葉の上に乗せて置きます。
雪が降り出せば雪の重みと水分で押さえられ、来年には未熟ですが腐葉土になってくれます。

自然の中ではこのように落ち葉が土を良くして植物の成長を支えています。
無駄なく全てが使われている野山を見ていると、自然というものはうまくできているなと感心してしまいます。
自然の作った花園には敵いませんが、わが家の庭も少しでも野山に近づいてくれるようにと手をかけています。
来年の春はどんな表情を見せてくれるのか楽しみです。



落ち葉の季節

2009-11-15 | ガーデニング
里の紅葉も終わりに近づくと落ち葉の季節になります。
この季節は燃えるゴミの収集日に落ち葉の詰まったビニール袋か出ているのをよく見ますが、もったいない事をしているなあと感じてしまいます。
落ち葉の出る家庭では植物を植えているはずなのですが、花壇や植え込みのマルチングには一番良い植物資材を石油を使っての処分にまわしているのです。

落ち葉は樹木の根元や花壇にかぶせておくと霜よけや雑草よけになります。
風当たりの強い場所なら落ち葉の上に剪定枝や石を載せて飛ばないようにしておきます。
秋に枯れた一年草などももちろん使えます。

そういえばもう何年も庭で肥料を使っていません。
腐植質が多ければ花や木には肥料は必要ありません。





「日陰でよかった」 ポール・スミザー 

2009-10-15 | ガーデニング
いつもは園芸書はあまり見ないのですが、ちょっとしたきっかけで手に取ったこの本
自分が思っていることと同じことを本に書いてあると嬉しくなります。
草を取って、肥料をあげて、薬をかける。
それは少し違うんじゃないかとずっと思っていました。

自然の中を歩いていると、育てることが難しいとされる山野草がたくさん花を咲かせています。
野山の花は誰かが手入れをしているわけではありません。
薬をかけたり肥料をあげる事が大切なら、野山では育たないはずです。
でも自然の中では花壇の中よりも伸び伸びと育っています。

春から夏に茂らせた葉を秋に落として、その葉が微生物の栄養となって、やがて植物の栄養になっていく。
そしてまた枝を伸ばして葉を茂らせていく。
実を成らせて鳥を呼び、ねぐらを用意して身についた虫を食べてもらう。
糞からは栄養をもらい、次世代を作る種を運んでもらう。
虫には食事を与える代わりに受粉をしてもらう。

植物は自分のいる環境を自らが改変しながら生きています。
自然に近い環境を整えてあげれば植物が自分で好きなように成長していってくれます。
園芸の楽しみというのは、そんな植物の生命に触れる楽しみであり、肥料のあげ方や薬の使い方などの技術ではないのだと思います。

ポール・スミザーの園芸エッセイ






紫蘇の実収穫

2009-09-30 | ガーデニング
道の駅などに買い物に行くと季節の農産物が並んでいます。
紫蘇の実が出回りだしたのでわが家の庭に育っている紫蘇の実を収穫してみました。
紫蘇は一年草ですが、放っておくと毎年こぼれ種で育ってきます。
今の時期は花が終わって青い種ができていますが、この種をしごく様に取って塩漬けにしておきます。
紫蘇の実ご飯にすると、紫蘇の香りとプチプチした食感が楽しめます。
冬場は青紫蘇の代わりに料理の友になってくれます。

紫蘇は庭の空いているスペースに蒔いておくと雑草を抑えてくれます。
夏の若い葉は暑い盛りのそうめんや刺身のつま、紫蘇ご飯などで料理の薬味として活躍してくれますね。
紫蘇は他のシソ科の植物と交雑しやすいので、こぼれ種で何年も育てていると紫蘇特有の香りが薄くなってきます。
2~3年に一度は新しく種を買ってきて蒔く事で、また香りのある紫蘇が食べられます。

来年はそろそろ新しい種を蒔く時期なので、今年は残らず収穫する予定です。



花壇の作り方

2009-09-09 | ガーデニング
同じ場所を写した3枚の写真です。
上二枚は6月下旬に花壇を作ったときの様子で、下は今日の同じ場所です。
すでに葉を落として休眠に入っているものもありますが、3ヶ月弱で植物はここまで成長します。

花壇に花を植えるときは、つい寄せて植えてしまいがちですが、植物の種類によっては横に広がるものもあるので間隔を持たせる必要があります。
密植してしまうと夏場に蒸れて弱ってしまうこともあるからです。
数ヶ月先、一年先の状態を予想しながらレイアウトを考えることが大切です。

植えつけた時の写真を保存しておくと、後から検証できますね。

 





ガーデナーの季節

2009-09-05 | ガーデニング
夏場は天候不順で花壇も元気のなかった青森ですが、9月になって綺麗な青空の日が増えました。
9月は庭作業がたくさんあります。
宿根草主体の花壇では植え替えの適期です。

宿根草は3~4年に一度植え替えを兼ねて株分けで更新することで元気に育ちます。
この時に花壇の土を中耕して雑草の根を取り除いたり、成長の度合いや草丈によって植える場所を移動したりと一年のうちでは一番の大仕事になりますが、また来年の花壇を想像しながらの作業は楽しいものです。

針葉樹などの常緑の木の植え替えもこの時期です。
木を植え替えるときは根を切り詰めるので、枝もそれに合わせて切り詰めないと枯れてしまう事があります。
綺麗に刈り込んで整形してあるとそのままの形で植え替えたくなりますが、根から吸収する水分が葉から蒸発させる水分より少なくては水不足になってしまいます。
枝先にほんの少し葉を残す程度まで刈り込むことが植え替えの秘訣です。
針葉樹は葉を全部切ってしまうとその枝は枯れてしまうので、枝先に葉を少しだけ残すこともポイントです。

花壇の植え替えが終わったら秋植え球根の植え付けです。
書いてみると簡単ですが、11月頃までに球根が植えられるように、天気のいい日には土木作業にかかりきりです。
体のあちこちの筋肉痛と付き合いながら、しばらくは秋の作業が続きます。





羊歯の魅力

2009-07-05 | ガーデニング
春の山は見通しがよく、カタクリやイチゲなどの早春の花が楽しめますが、今の季節は木の葉も茂り林下はやや暗くなっています。
この季節の楽しみはシダ類の葉の緑です。
木漏れ日を浴び美しい緑色の造形を見せるシダは魅力的です。

シダは被子植物・裸子植物の前からある起源の古い植物です。
古代を思わせるフォルムと芽出しの形態などで、観葉植物としても多く利用されるほか、食用としてもゼンマイ、ワラビ、コゴミなど馴染みのあるものです。



クサソテツの繁茂する暗い杉林などは、幻想的な美しさを感じさせます。
人間の持つ古い記憶を呼び覚ます何かがあるのかもしれません。

夢で見る不思議な世界の感覚が。
アンリ・ルソーのこの絵の醸しだす感覚と似た何かが。












王侯貴族の楽しみ

2009-07-02 | ガーデニング
大英帝国が世界中に植民地を持っていた頃、世界中の花の収集もしていました。
植民地経営で国力が上がっていたため、国王や貴族は競って庭造りをしています。
イギリスは最終氷河期が2万年ほど前だったので植物層が薄く、庭造りには新しい植物の移入が課題でした。
何ヶ月もかかる航海の間、採取した植物が乾燥で枯れないように簡易温室も考案されていました。

集められた植物の原種は交配によって作り出される新しい品種の元となり、現在の園芸へと続いています。
有名なユリの品種であるカサブランカは、日本原産のヤマユリ、サクユリ、ササユリなどから創り出されています。
オリエンタル・リリーの名前は東洋の国、日本を表しています。


ガーデニングが盛んですが、昔は貴族しかできない楽しみであったことを考えると贅沢な趣味なのだと感じます。
私の実家には庭がなく、好きな花に囲まれて暮らすことは昔からの憧れでした。
今は毎日花と向かい合う生活で、考えてみればこれほど幸せなことはありません。

そういえば残業に明け暮れていた会社員時代、夕日を眺めながらビールを飲むことが心からの願いでした。
今は天気のいい日に夕日を眺める時間も少しはできました。
昔の王侯貴族の趣味と昔からの願い。
ささやかなのに贅沢な生活です。








夜の想い

2009-06-26 | ガーデニング
暑い日が続いています。
パソコンを持って夜の庭に出てみました。
聞こえるのは風の音、遠くを走る車の音、カエルの鳴き声、たまに近くを飛ぶ虫の羽音。
西の空には三日月が。

夜になって涼しくなったのですが、日中は動くのも嫌になるような暑さでした。
夏至から間もない為に夜は8時頃まで明るく、涼をとるために外に出ていたくなります。
庭を見渡すと、今年植えた木や切り倒してしまった木の切り株があり、昨年とは違った眺めになっています。
急に日当たりのよくなった場所では次の樹木がのびのびと新梢を伸ばしています。

庭は家族と共に成長します。
今年の庭は昨年とは違った表情を見せます。
同じように見えますが、花壇の花も前年とは違う葉を茂らせ、違う花を咲かせています。

私が動けなくなった時、この庭もたそがれを迎えるのかもしれません。
10年後、20年後にはまだ小さい木も大きくなっていて、子供たちもそれぞれの人生を歩み出しているのでしょう。
古い写真を見ると、小さな花壇だけがある庭が写っています。
庭にビニールプールを出して水遊びをする小さかった子供たちの姿が其処にはありました。
今の庭もまた、通過点の一つなのかもしれません。


ガーデナーのメッカ

2009-06-17 | ガーデニング
ちょっとお店の紹介を。
園芸植物を扱う「土土舎花花舎」です。



青森県内で園芸植物を入手するとなると、どうしても通販になってしまいます。
人口からして専門的なお店も少ないと感じていたのですが、先日お庭を見せていただいた方に紹介してもらったこの園芸店は数少ない、ガーデナーを呻らせる園芸店です。
早速見に行ってきましたが、見るだけのつもりがついついたくさん買い込んでしまい、どこに植えるか悩みの種になりました。
斑入り種、黄葉、銅葉などの品種や宿根草中心の品揃えはイングリッシュガーデン系の庭に最適です。

平日にもかかわらず次々と訪れる客が、店主の説明やアドバイスを聞きながら花を買っていきます。
ここに来る人は花好きばかり。
知らない人とも話が通じる不思議な空間でした。

場所は青森空港から浪岡に向かって数キロの左側。
見本園もあって眺めているだけでも楽しめます。