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冬の奥入瀬

2013-01-05 | 青森自然
シダで有名なのは正月飾りにも使われるウラジロです。
冬でも瑞々しい緑色であるため、西日本での正月飾りに使われてると聞きます。
東北地方では正月飾りにシダが使われているとは聞きませんが、シダには耐寒性に違いがあって、雪の降る頃まで瑞々しい緑色を保っている種類もあります。
リョウメンシダの多い場所にある巨木を見学してきました。
巨木はもちろん魅力的なのですが、新雪を踏み抜いた時に、たまに姿を見せる緑色のシダの葉は、モノクロと空のブルーだけの世界の中で新鮮な驚きを魅せてくれます。

正月休暇で遭難のニュースが多く、新雪の山の景色が素晴らしすぎて、その魔力に囚われる人も多いのかもしれませんが、私はほんの少し前まで生命の宝庫であった雪の下の緑色に惹かれてしまうのです。
雪の上を歩いて、時たま踏み抜く雪の下には、雪の布団をかぶったほんの少しの緑色が残っていることに、小さいありがたみを感じるのです。

 




新郷 山あそぶ山荘のキノコ採りハイキング

2012-10-21 | 青森自然
キノコの種類はさっぱり分かりません。
家の周囲や山を歩いてる時にキノコはよく見かけますが、それがどのようなキノコなのか食べられるのかなど皆目見当がつかず、ただ眺めているだけです。
キノコをたくさん採っている人も良く見かけますが、食用キノコと似ている毒キノコがあるようなので、分からない事には手を出さないようにしています。
それでも「採って楽しく食べて美味しい」といわれるキノコ採りをしてみたい願望がありまして、新郷の山あそぶ山荘でキノコ採りハイキングの集まりがあると聞き込み参加してきました。

まだ気温が高いのか、あるべき場所にない感じ。といっても私には分かりません、案内の方がそんな説明をしていたからというだけで。
参加者や案内してくれる方から食べられるキノコかどうかを聞きながらなので、言ってみれば全自動で動いてるだけとも。
それでも群生している場所には同じキノコが山ほどあって、キノコ採りとは楽しい遊びだと実感した次第です。
たくさん採っても処理に困るし、なにしろ食材として使った事が無いのでほどほどに収穫しました。
山菜は後処理が大変ではあるのですが、山の恵みを収穫する楽しみはよく分かります。
キノコを見分ける目があれば、きっと秋はワクワクする季節になるんでしょうね。

キノコが分からない代わりに花の写真も撮ってきました。
アケボノソウとマイヅルソウの赤い実です。
終わりに近い時期なので美しくは撮れないのですが、こういう山野草に会えるのも山に行く楽しみです。





カックイ群生の様子と、私の収穫。少ないです。


マイヅルソウの実と、終わりに近いアケボノソウ。





初夏の山野草

2012-07-04 | 青森自然
梅雨時の季節は山野草も一休みの感があります。
イチヤクソウなど今が見頃の植物もありますが、下草の育つ季節でもあって、花を探すのも難しくなっています。
今の季節は華やかな花は少なくなりますが、写真写りの良い山野草もあります。
ギンリョウソウとミヤマカラマツ。
華やかさは無いものの、天女の羽衣のように薄い花びらを持つギンリョウソウは、良い被写体になります。
恥ずかしながら、山中を歩いていて全く気が付かず、人に言われて初めてその花を認識した次第なのでした。
八甲田の山中にて。

 








奥入瀬渓流のシダ

2012-06-30 | 青森自然
今年は大雪のため倒木の多い奥入瀬渓流。
そのおかげで、普段は近くで観れない着生シダが目の前で観察できます。

古くから夏の風物として愛された吊りしのぶに使われるシダは、日本に自生する着生シダです。
奥入瀬渓流沿いの樹木にも着生しているのですが、比較的高い位置に多いため遠くから見るだけで、写真を撮ってもなかなか鮮明には写りません。
シダの着生している樹木が、落枝や倒木によって地面近くにあり、まだ新しい場合には近くからの観察が可能になります。
倒木が完全に枯れて乾燥してしまうと着生シダもなくなってしまうので、夏までの間が見頃と思います。
数日間天気の良い日が続いていたので、苔も乾燥していますが、シダや苔は雨の日の後に、しっとりと濡れてみずみずしい状態が一番綺麗です。
料理写真に「シズル感」があると美味そうに見えるように、シダや苔にもシズル感を感じます。
これからの梅雨の季節が絶好の撮影日和でしょう。

この倒木には、シノブ、ホテイシダ、オシャクジテンダが着生しています。
十和田奥入瀬郷づくり大学のブログから情報をいただきました。ありがとうございます。

 


樹木の上にある着生シダ。ズームを使ってもこの程度にしか写りません。
コンデジを手持ちでは撮影は難しいですね。三脚が欲しい所です。 





七戸創造の森 カタクリ開花状況

2012-04-29 | 青森自然
ゴールデンウイークになってから、急に暖かく良い天気が続いています。
カタクリの見頃の場所は少しずつ移動していて、連休中が見頃になる七戸創造の森もこれから咲き出すところです。
連休一杯は見頃が続くと思われます。

まだ残雪も所々残っていて、この冬の雪の多さを実感しますが、今年は雪が解けたばかりのためか、福寿草もカタクリもイチゲもニリンソウまで同時に咲き出しています。
毎年思うのは、七戸のエンゴサクのスカイブルーの美しさ。
この地域の花色はこの色ばかりで、個人的に「七戸ブルー」と呼んでいます。
浅虫湯の島はほとんどが白で、夏泊大島は白から濃いブルーまでの色変化があります。
七戸より南は紫色に近い赤みを帯びた青で、他に同じようなスカイブルー色の場所は未だに見つけられません。


 


七戸創造の森
青森県上北郡七戸町字左組142-1 東八甲田家族旅行村内




青森のカタクリシーズン

2012-04-25 | 青森自然
桜の季節はもう少し先ですが、あちこちからカタクリの花の開花情報が届いています。
浅虫湯の島は満開をやや過ぎ、夏泊大島は八分咲きといった所でしょうか。
七戸創造の森は五月の連休から開園ですが、残雪も多いので、連休にはちょうど見ごろとなっていると思われます。
(4月28日に福寿草・カタクリまつりとの広報があるようです)


有名なカタクリ花見ポイントは、今年の雪の多さと春の寒気で、例年になく開花が遅れている状況です。
遅い春は例年より綺麗ではないかと思っていましたが、初夏の花である草丈の高い花の葉が伸びてしまうので、カタクリのように草丈の低い花は、満開の頃には他の植物の葉の下になってしまうのだと今年初めて知りました。
それでも残雪が解けたばかりの場所では例年通りに美しいカタクリが見られます。

自宅の庭にもカタクリを植えていて、毎年春の花の時期を教えてもらっています。
カタクリは春に葉と花を展開させた後、葉は六月頃に枯れてしまいます。
二か月もない短い期間で今年の花と実と、来年の花をつけるためのの栄養を賄っています。
今出ている数枚の葉だけが、今年と来年の栄養を貯めているのですが、この葉を踏んでしまうと、もう今年は葉を新たに出せず来年の花のための栄養も作れません。
踏んでしまった靴跡の形だけ葉が折れてしまい、翌年の花が期待できなくなります。
来年も美しい花を美しいまま観賞できるよう、遊歩道だけを歩くよう心がけてほしいと思います。
スプリング・エフェメラルは、春から秋の長い時間ではなく、ほんのわずかな成長期を過ぎると休眠に入ってしまいます。
斜面一杯に咲く花を見たいのであれば、花の時期には大切にしてほしいと思います。


下の左写真の下方には、カタクリの今年発芽の芽と、おそらく二年目の葉が見えます。松葉のような葉が本年発芽。エンゴサクの二年目三出葉苗も。





浅虫カタクリ祭り

2011-04-16 | 青森自然
青森のカタクリは今、浅虫の湯の島で見ごろです。
青森県内では一番早く咲きだす湯の島のカタクリは、春がここにもやって来た事を教えてくれます。
15日には9分咲きの状態でしたが、北側斜面は3分咲きなので後10日は楽しめそうです。
震災と原発事故で精神状態がなんとなく落ち着かないこの頃ですが、春は確実にやって来ることを教えてくれるのは早春の花ですね。
世の中の状態がどうであれ、季節に誠実である花を見るとなんとなく落ち着きます。
湯の島カタクリ祭りは24日まで。

 





山菜と産業

2010-09-12 | 青森自然
今年の夏は異常気象の認定が出たそうで、青森でも今まで体験したことのない程の暑さに庭の植物も弱り気味です。
野菜の価格も上昇気味でしたが、秋らしい気候になってから少し落ち着いてきたようにも感じます。
今年は知人宅の山林を見る機会に恵まれたのですが、この山林がミズ(ウワバミソウ)の畑になっていて、お土産に山ほど貰いました。
ごく普通の杉林に少しだけ植えたミズが増え勝手に育ったのだそうで、手入れといえば他の植物を抜く程度。他の植物といっても杉林では雑草は少なくオシダ位なもの。
山菜は元々山に自生する植物ですから、条件さえ合えば勝手に繁茂していきます。
今の季節は道の駅でミズのムカゴが並んでいます。
シャリシャリした食感が美味しくて好きな人も多いのではないでしょうか。

山菜を庭で育てるのが流行っているとも聞きますし、山菜取りは青森での娯楽のひとつです。
林業が衰退していると聞きますが、山菜を求めて山に行く人は多い。
山菜の栽培は、林業にも農業にも観光業にも使える第六次産業(一次+二次+三次で六次)に最適だとにらんでいます。

山菜の価値生かせ 西和賀で全国文化産業祭 岩手日日新聞社




モズの子育て

2010-07-14 | 青森自然
昨日巣立ちをしたモズの子供は生垣の中で静かにとまっています。
巣立ちといっても巣から飛び立つのではなく、巣の近くの茂みなどで動かずに親鳥が運ぶ餌を待っています。
親鳥は子供の位置を覚えていて、別の場所にいる雛たちに餌を運んでいるのですが、まだよく飛べない雛にとってこの時期は一番危険です。
親鳥も雛がほかの動物に襲われないよう非常に警戒していますし攻撃的です。
スズメと同程度の大きさのモズが、近づくカラスに対しても攻撃を仕掛けています。
わが家の生垣にいますが、私が近づいても親がすぐにやってきて威嚇するので近くからの観察も難しくなりました。

「キチキチキチキチ・・・」
と甲高く鳴く警戒音と、雛の餌をねだる声で庭はとても賑やかです。
私も子供たちが小さかった頃は、よく大きな声で子供に注意し続けていました。
目を離せば好き勝手な方向へ走っていく子供3人を育てながら、なぜ人間には手が2本しかないのだろう、などと思っていたものです。手の足りない部分は大きな声に頼るしかありません。
賑やかなモズの声を聞いていると親近感が湧いてきて、心の中でエールを送ってしまいます。