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モズの巣 巣立ち

2010-07-13 | 青森自然
今朝、モズの巣を撮影した1時間ほど後に親鳥が大騒ぎをしていました。
窓からのぞくと雛が一羽、地面を歩いています。
どうやら巣立ちなのに下に落ちてしまった雛のよう。
お昼頃には人の身長ほどの高さの枝にとまっていたので、何とか巣立ちができそうです。
一日おきに撮っていた経過観察の記録です。カッコーの托卵はなく、モズの兄弟でした。

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モズの巣 孵化から1週間

2010-07-09 | 青森自然
卵から孵ってちょうど1週間です。
羽も生えてきて鳥らしくなりました。
卵は4個の筈だったのに、はっきり5羽が確認できますね。
後から産んだのか托卵なのかはまだ不明です。
カッコーの雛がいるとすればモズの雛は巣から落とされてしまうので、どうすればいいのか家族で話し合っています。
基本的には野生動物なので何もしないで見ている事を確認しましたが、もしもこの雛が巣から落ちてしまったら何とかしたいのが人情です。
カッコーの托卵でないことを願いながら観察しています。
小さな鳴き声も聞こえるようになりました。



・・・・追記・・・・・・・・・
勘違いから孵化後2週間と書いてしまいましたが、前回のモズの巣の日記を見て孵化後1週間と訂正させていただきます。
巣を見つけてから2週間でした。すみません。





モズの巣 その後

2010-07-02 | 青森自然
庭のモズの巣では今朝から親鳥の動きが活発になりました。
抱卵の時期にはじっと気配を消していますが、雛が孵ると親は餌運びの仕事が忙しくなります。
親のいない時間を見計らって写真を撮ってみると、思った通り雛が孵っていますがなぜか一羽多いような。



カッコーはモズの巣にも托卵をします。
やはり庭にモズが巣を架けて、自分より大きなカッコーの雛に餌を運ぶ姿を見ている人が、
「カッコーって、そうっと来て卵を産んでいくのよ」
そんな話をしていました。
この後どうなっていくのか、観察は続きます。





森林セラピー

2010-07-01 | 青森自然
森林セラピーというものがあると聞き、早速調べてみました。
森林セラピーポータル
森林セラピーソサエティー


不思議なことに青森県には森林セラピー基地がありません。
日頃よく行く種差海岸、奥入瀬渓流、蔦野鳥の森、八甲田田代平湿原など、その他にもたくさんの自然林遊歩道はどれも気軽に散策できて素晴らしい場所ばかり。
情報発信は多方面に展開することが重要ですが、ニーズのある場所に展開することも同じく重要です。
登山と観光の中間にある、自然と親しむ滞在型観光は、すでに定着している新しいスタイルですから、青森県としてもそんな売り込み方に力を入れて欲しいものです。

森林セラピーソサエティーのHPの中にある「セラピー基地認定までの流れ」のページには「森林セラピー基地・ロード認定基準」が書かれていて、これは滞在型観光の条件とも重なります。
「ワンストップ窓口が整備されていること」特にこの部分が大きなポイントだと感じました。





続 美しい森林

2010-06-30 | 青森自然
三内丸山遺跡の調査から、縄文時代には人の手で森林を改変していたことが分かっています。
遺跡周辺では自然の状態より明らかに多いクリの花粉が検出され、クリの木を人為的に植えた、もしくはクリの木だけを選択的に残していたと考えられています。
時代が下っても、東北の森は薪炭や建材として継続的に利用されていたのですが、択伐と間伐によって森全体を維持しながら資源を枯渇させることはなかった。

現在の日本の森林管理はどうなっているのか林野庁の東北森林管理局のホームページなどからピックアップしてみました。

保護林及び緑の回廊一覧
人工林に侵入する広葉樹との針広混交林施業の検討

東京大学農学生命科学研究科北海道演習林



国有林内では野生動物の餌となる落葉樹と杉などの針葉樹を混生させる森林を造る動きがあります。
治山や野生動物保護のためだけでなく炭素蓄積も多くなる針広混交林は、環境対策としての意味合いもあり、東京大学北海道演習林の間伐と拓伐による施業実験林でも建材としての利用可能な混交林が40年がかりで維持されています。
森林を改変するには長い年月がかかりますが、数十年後を考えて造るそんな公共事業なら、税金の使い方として納得できると私は思っています。

写真は山の林下で咲いていたサンカヨウ。


庭にモズの巣が

2010-06-26 | 青森自然
絶滅動物の中でもリョコウバトはその数の多さから、どんなに狩猟をしてもいなくなるはずはないと、その時代の人は思っていました。
今では大切に残そうと努力しなければ、野生動物は簡単に数を減らしてしまう世の中です。
わが家の周りの小さな森も少しずつなくなっているので、鳥の移動中継地になるよう昨年から庭に木を数本植えました。
まだ若木なので、5年は待たないとだめですね。

そんな庭でもモズが巣を架けていました。
親鳥のいない時間に、手を伸ばしてカメラに収めると卵が4個確認できます。
モミジの木陰で山野草を植えているその場所は、毎朝見ているのが楽しみでしたが、卵が孵って雛が巣立つまでは近くに行くのを控えることにしました。
抱卵する鳥は気配を消しているので、いつの間にそこに巣を架けたのかは分かりませんが、6月下旬は巣立ちの時期ですから今年一度失敗している可能性が高い。
次はがんばって育ててくれるように毎日見守ってます。





美しい森林

2010-06-23 | 青森自然
白神山地が世界遺産に登録された時、なぜそれほど高く評価されるのか誰もが疑問に思った事でしょう。
私もまたその時そう思った一人でした。

十和田市から八甲田へ車を走らせると、蔦温泉近辺からブナが主体の森林になります。
小潅木の少ない見通しのきく落葉樹の森は素晴らしいと、いつも思います。
ブナは積雪に強い木で、冬場の雪の重みで他の樹種は枝や幹が折れてしまうのですが、ブナはそれがなく、雪の多い山で他の木よりも優先的に光を浴びられる林冠を独占できるのです。
高度の高い山の上では積雪量の多さからブナの優先的な森になります。
冷温帯落葉広葉樹の広大なブナ林は、産業が発達して開発により森林が少なくなった北半球の中でも、湿度が高く積雪の多い日本の東北地方だけに残っている貴重な森です。
戦後、用材として植えられた杉林も都市から離れている白神山地や八甲田山の高度の高い場所には大きな爪痕を残さなかった。

住みやすい暮らしと経済を追求してきて、ふと見ると当たり前にあったものはすでに無くなっている。
そうなる前に冷温帯落葉広葉樹の貴重性を示してくれたのが世界遺産登録でした。
金にならないと高度経済成長以来忘れられていた森は、実はもうそこにしかない自然だったけれども、忘れられていたからこそ残っているとも言えます。



青森県でも低山などでブナを植えようとしているとも聞きますが、積雪によって出来上がるブナ林ですから、雪の少ない場所ではいずれ他の樹種の森林へと変わっていくものと思われます。
また、ブナは高さ30mを超える大木になるため、個人の庭には不向きです。






青森の自然について思うこと

2010-06-21 | 青森自然
青森は自然に対して贅沢です。
野鳥が巣立ち間近な今の時期は、屋外に出れば鳥の声がうるさいほどに聞こえます。
中でもカッコーの鳴き声は遠くの林からも響いてくるのですが、窓の外の電線に止まって鳴く時は、騒音公害ともいえるほどの大音量です。
「カッコーの声って、うるさいのよね」
そんなジョークもよく通じるのは、自然が豊かだからこそ。
公共の場所に木を植えようという話が出たときも、手入れや虫の発生などで難色を示した意見も多く出ました。
木はその辺にたくさん生えているもの。それがここでの一般的な認識かもしれません。

そんな青森県でも市街地は年々緑を失いつつあります。
自然を楽しむには車で遠出をしなければいけないにしても、多様性のある自然は自分でも見慣れているだけで、身の回りにも充分にあることを少し思い出さないといけないのかも。
カラスの雛の鳴き声で、他の野鳥の子育ての時期を感じ取れるような、そんな想像力を忘れないようにしたいなと思う此の頃です。




6月の味

2010-06-10 | 青森自然
6月6日に二戸市の浄法寺地区でのイベントに参加してきました。
岩誦坊クラブ主催の「山の恵み体験」です。
タケノコ採りと言えば北東北ではネマガリタケ(チシマザサ)のタケノコですが、6月頃にシーズンを迎えるタケノコ採りは、毎年何人かの遭難者を出す危険度の高い山菜採りでもあります。
1人では行けないけれども行ってみたい、そんな思いのある人には最高のイベントです。

二戸市の浄法寺治区は瀬戸内寂聴の法話で有名な天台寺があり、山に囲まれた地域です。
山の恵みと共に生きる人がガイドとして案内してくれる山菜採りは、ほんの1時間程のお気楽体験なのですが、熊の目撃情報も多いこの地域では最善の対応を取っていただきながら山菜取りを楽しめます。
山菜採りで一番大変と言われるタケノコ採りは、熊の生息域に踏み込むために、熊との遭遇の確率は非常に高い。
行ってみたいと思っていても二の足を踏ませます。
ガイドの分かりやすい説明や、初心者でもできるタケノコ採りの採取場所選定は、一度は体験したい私にとっては最高でした。

午前中に山菜採りを終えての昼食も、流し蕎麦や地場の山菜料理でした。
採れたて打ちたての食事の中でも蕎麦は格別で、流し蕎麦という食べ方が、この蕎麦に対して失礼ではないかと思えるほどのコシと香り。
山村の魅力と底力を見事に堪能できる素敵なイベントでした。

 

 

 





新緑の季節 蔦野鳥の森

2010-05-18 | 青森自然
新緑の美しい季節になりました。
十和田山中にある蔦温泉周辺はブナの森にいくつかの沼が点在していて、沼を見ながら1時間ほどで森を楽しむ遊歩道のコースがあります。
ブナは春の葉の展開が速い木で、少しだけ標高が高いにもかかわらず平野部よりも新緑の緑がまぶしく輝いていました。
新緑の緑を映す沼の水面と若葉の色のコンビネーションは、長い冬の後には胸が一杯になるほどの美しさです。
春のほんの僅かな間だけ、植物の命の色ともいえる生まれたての葉の色を楽しめる季節です。

遊歩道が整備されているといっても、広大な自然の中ですから野生動物との出会いも珍しくはありません。
この日は道を曲がると出会いがしらにカモシカと遭遇。
野生動物に出会ったときは脅したり逃げたりしないで、じっとしていると動物は落ち着いて離れていく、と聞いていたので静かに森の奥へ歩き去るカモシカを眺めていました。
草食動物とはいえ大きな体と角を持っていますから、山へ行く際は鈴やラジオは必携なのですが、気軽に入れる遊歩道と油断してはだめですね。
鳥の声や水の流れる音など、ここは人の足音よりにぎやかな森だからなのでしょうね。


鏡沼                  マイヅルソウ群落

カモシカ                ミヤマカタバミ