毎日幸せに in青森

ヒトはどんなときに幸せを感じるのか?
形而上の話を形而下に

ブログランキングに参加しています

人気ブログランキングへ にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 青森情報へ

三沢市の巨木

2010-02-18 | 巨木
三沢市の浜三沢地区出身の知人がいて、
「緑が多くて良い所だったんだよ」
という話を聞いたことがあります。
航空機騒音対策として集落の移転があってからまだ10年も経っていませんが、以前小学校のあった場所近辺は殆んどが更地となっていて、もう過去の町並みを思い出すこともできなくなっています。

県道10号線の南側には移転対象とならなかった集落が残っていますが、先日書いた浜見のエノキの他にも名もない巨木が残っています。
葉のない冬場は樹種の特定はできませんが、目通り4m以上の巨木が住宅地にある光景は素晴らしいものです。

 

自然の多い青森県でも、巨木といえる木はどこにでもあるわけではありません。
身近な山林は林業によって管理されているので、数十年単位で更新されています。
人里近くにある巨木は、神域にあるものやシンボル・ツリーとして大切に守られていることが多く、それでも地域の継承の消滅によって消えていく木も少なくない現状です。
数百年の時間をかけて育ってきた巨木を、これからも大切に守ってほしいと願っています。






浜見のエノキ

2010-01-13 | 巨木
三沢市の浜三沢地区は戦後急速に人口の増えた新しい町の中でも古くからの歴史のある集落です。
航空機進入直下、それに近接する地域での集団移転もあり、現在はこの集落の半数は少し離れた場所へ移転してしまいましたが、米軍基地ができる以前はここが三沢村の中心でした。
移転してはいますが明治10年創立の三沢小学校や浜三沢駒踊りがこの集落の歴史を感じさせます。

移転をしていない浜三沢地区に残る巨木があります。
浜見のエノキと呼ばれるこの木は主要地方道から少し離れた生活道路脇にありますが、巨木の少ない三沢市の貴重な存在です。
環境省の自然環境基礎調査のデータベースにはこの木は記載されていませんが、目通りで3m以上はあると思われる木ですから計測調査が待たれます。

巨樹・巨木林の基本的な計測マニュアル
巨樹調査は個人や団体でもできます。
こちらのマニュアルを参考に小中学校などが授業の一環として計測調査をすれば、地域の登録巨樹は増えていくかもしれません。
幹周り3m以上が登録要件ですが、樹種によっては幹周りが1m以上のものも対象になります。