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魅惑の津軽三味線

2009-02-05 | 青森文化芸術
昨日は津軽三味線の稽古日でした。
道路が凍結中なので遠方からの生徒さんは冬場休みがちです。

昨日の参加者の中に久しぶりにお会いする方がいました。
弟弟子に当たる方なんですが、この方の三味線がとてもいい音なんです。

三味線は入門用のもの以外すべて手作りです。
木と皮からできている楽器なので、皮の状態によって曇った音になったり乾いた音になったりします。
その日の気温や湿度でも音に違いが出てきます。
棹と太鼓のバランスや糸の種類などでも音は変わります。

どの三味線にも人の顔のようにそれぞれの音があります。
細かい変化はたくさんありますが三味線一棹一棹ごとには個性ともいえる音の違いがあるのです。

弟弟子の三味線の音なんですが、乾いた音でありながら響きがよく糸が唸るようなそんな音です。
昨日ついに
「いい音の三味線ですね、触らせてもらえませんか」
とお願いして少しだけ弾かせてもらいました。

自分で弾いてみると、その唸りは指を伝い耳を伝い体中に響いてきました。
いつも聞く自分の三味線での曲とは全く違う曲になりました。
音に浸れるまさに至福のひと時でした。

音のいい三味線は非常に高価ですが、買う人の気持ちも分かります。

私は宝くじが当たったらぜひ買いたい。
それまでは腕のほうに磨きをかけておきます。