1999年に発覚した青森岩手県境産廃不法投棄事件。
すでに10年が経とうとしています。
県境産廃不法投棄事件
昨年、一昨年と二年に亘りこの現場を見学してきました。
手元にはかなりたくさんの資料があります。
この現場は八戸市の取水場上流の山の上にあり、現場近くから湧き出ている地下水が馬淵川支流へ流れていく地理関係にあります。
青森県は浸出水処理施設を整備して集水処理を行っています。
現地見学の際にはヘルメットと活性炭入りのマスクが渡されます。
マスクをはずすと化学物質の刺激のある匂いが強くします。
ここで働く人達は防毒マスクをつけています。
水処理施設では放流までに9過程の処理を加えています。
完全ではないかもしれませんが最大限の努力をしています。
全国で起こっている不法投棄事件ですが、ほとんどは封じ込めで対応しています。
香川県豊島とここの現場だけが全量撤去、事業費用は青森岩手両県合わせて655億円を見積もっています。
事件を起こした会社はどれほどの売り上げを上げたのでしょう。
少なくとも処理費用よりは少なかったはずです。
処理を依頼した会社からも費用分の取立てをしていくようですが、大半は税金からの支出になるのでしょう。
産廃の撤去が終わっても土地が元通りになるわけではありません。
人間は経済のためにこれほど愚かな事が出来る生き物のようです。
すでに10年が経とうとしています。
県境産廃不法投棄事件
昨年、一昨年と二年に亘りこの現場を見学してきました。
手元にはかなりたくさんの資料があります。
この現場は八戸市の取水場上流の山の上にあり、現場近くから湧き出ている地下水が馬淵川支流へ流れていく地理関係にあります。
青森県は浸出水処理施設を整備して集水処理を行っています。
現地見学の際にはヘルメットと活性炭入りのマスクが渡されます。
マスクをはずすと化学物質の刺激のある匂いが強くします。
ここで働く人達は防毒マスクをつけています。
水処理施設では放流までに9過程の処理を加えています。
完全ではないかもしれませんが最大限の努力をしています。
全国で起こっている不法投棄事件ですが、ほとんどは封じ込めで対応しています。
香川県豊島とここの現場だけが全量撤去、事業費用は青森岩手両県合わせて655億円を見積もっています。
事件を起こした会社はどれほどの売り上げを上げたのでしょう。
少なくとも処理費用よりは少なかったはずです。
処理を依頼した会社からも費用分の取立てをしていくようですが、大半は税金からの支出になるのでしょう。
産廃の撤去が終わっても土地が元通りになるわけではありません。
人間は経済のためにこれほど愚かな事が出来る生き物のようです。
身近な話、と言うよりも水源管理の視点で見れば当事者の一人である事は変わりない訳ですがあまり気にしていなかった、と言うのが本音です。
この産廃処理の為に、新規で処理場が設置できるほどの費用が投入され、運搬する車両は10台?20台?全車新品と言う豪勢な状況。
ゴミの世界は触ってはいけないというほどのブラックさをまざまざと見せつけてくれます。
ま、この間まで一緒に働いていた仲間の一人が実は当事者だった、と言うのも密かな衝撃でしたが。
言われるがままトラックを運転し、牧場にカモフラージュされた廃棄場所に運んだら高額な報酬があったと。運転手は荷主、雇い主の命令で走るだけですが、その命令を下した人間は何を考えていたのか、私には知る由もないです。
ちなみに、県内各所で色々な形で違法廃棄物が運び込まれ、そのまま保管されたり、不法に投棄されたりしていました。また、そう言う事をする人間に限って、政治的発言力が強かったりする事が多かったのが印象的です。
不法投棄で潤う人達がいる。後始末の予算がつくことで潤う人達がいる。
両者はセットになった経済活動です。
前者は知恵が足りず、後者はより巧妙に。
水の汚染や税金拠出のため何も知らない人にしわ寄せが来ます。
知らない、声を上げないというのは犯罪に加担していることと同義ではないかとさえ思います。