大昔の八島ヶ原は広い範囲が湖だったのがミズゴケなどが堆積し、
ここに見える鎌ヶ池や八島ヶ池、鬼ヶ泉水に水をためているだけになった。
左奥に見えるのは蓼科山だ。
クルマバナ(シソ科)
いろんな種類の草花が咲く八島ヶ原湿原には、シソ科の花も多い。
クルマバナはトウバナの仲間で花が輪状に咲くはずだが、まだ咲きそろっていなかった。
イヌゴマ(シソ科)
先日、家の近所でも見たイヌゴマも輪状に花が咲く。
ウツボグサ(シソ科)
ウツボグサを上から見ると輪状に咲くのが分かりやすい。
弓矢を入れる靫に似ていることから靫草と呼ばれたらしいが、
現代人としては靫になじみがないので魚のウツボのほうをまず連想する。
クサフジ(マメ科)
ほかの草花に蔓を絡ませてクサフジもところどころで見かけた。
ナンテンハギ(マメ科)
ナンテンハギは蔓でなく背もそう高くないので木道を歩いていても見逃しやすい。
小葉が2枚ずつ付くのでフタバハギとも呼ばれる。
オカトラノオ(サクラソウ科)
クガイソウやハナチダケサシのほかにも穂状に咲く花がずいぶん多い。
オカトラノオは家の近所でも見ることができる。
イブキトラノオ(タデ科)
オカトラノオより数が多かったのはイブキトラノオで、高原に来ないと見られない。
トラノオといってもハナトラノオはシソ科、ヒメトラノオはゴマノハグサ科とさまざまなようだ。
シュロソウ(ユリ科)
シュロソウはなんとも渋い色で長い茎に小さな花をたくさんつけている。
同じユリ科でもニッコウキスゲの華やかさと対照的だ。
バアソブ(キキョウ科)
ヤマホタルブクロやツリガネニンジンもたくさん咲いていたが、
蔓性のバアソブも見られたので今回のキキョウ科の代表とする。
アサマフウロ(フウロソウ科)
湿原のいたるところにハクサンフウロやタチフウロも咲いていたが、
今回のフウロソウ科の代表はアサマフウロとする。
花が大きめで色も濃く見栄えがする。
湿原のすぐそばに鷲ヶ峰がある。
頂上は1798mなので湿原とは標高差150m程度だが、
時間の関係で頂上は無理なので中腹まで登ってみた。
木道のあたりとはちがう花を見ることができた。
ヤマハハコ(キク科)
白い総苞片が重なる中から黄色い小花が顔を出しているのはヤマハハコ。
ウスユキソウ(キク科)
アルプスに咲くエーデルワイスの仲間、ウスユキソウも咲いていた。
苞葉に白い毛が密生していて、たしかに薄雪をかぶっているように見える。
諏訪市内と諏訪湖を見る。
よく晴れていれば乗鞍など北アルプスの山々が見えるのだろうか。