先日、御殿場線の山北で降りて河村城址から洒水の滝を歩いてきた。
このあたりは相模・甲斐・駿河三国の境で昔から交通・軍事の要衝であった。
河村城址は標高225mの城山にあり、平安末期には築かれていたという。
尾根や谷など複雑に入り組んだ地形を生かして、
いくつかの郭(くるわ、濠や土塁で囲まれた平坦地)が配置されている。
このような畝堀(うねぼり)は敵の侵入を困難にしようと堀底に畝を作つたもの。
小田原城などでも見られるそうだ。
河村城址から下って酒匂川を渡って、その支流を遡ると洒水の滝がある。
洒水の滝は3段からなり合計114m。
日本の滝100選にも入っているが、落石防止工事の影響で滝壺までは近づけない。
道すがらいろんな花を見ることもできた。
ノササゲ(マメ科)
蔓を延ばしてマメ科らしい形の黄色い花をつけているのはノササゲ。
実もできていた。
もっと熟してはじけると、中からきれいな青い実が出てくる。
オオバクサフジ(マメ科)
山道で見たのはオオバクサフジ。
花はクサフジと似ているが、小葉は大きくて数が少ない。
コマツナギ(マメ科)
お昼を食べた川の土手にはコマツナギが茎を延ばしていた。
花序の姿は小型のクズのようにも見える。