走っていると

走っていると

いろんな事を思い出し、そして頭のなかが空っぽになるので
いつもは忘れてしまっているんだけど
走りはじめるとまた、繰り返し思い出すことがある

亡くなって８ヶ月になるれんに
私の思いは伝えられていたのかしら？と

なぜれんだけ特別扱いなのかと言えば、
れんが癲癇の発作を起こして、意識のないまま痙攣が一晩続いた時
私はパニックを起こすだけ起こして思考を止めた
あの時、頭の中かられんを追い出してしまった。と悔やんでいるから

結局その夜は、れんの看病を相方に託して隣の部屋で寝た
れんを置き去りにしたんだと、
その一晩の事を私は未だ何も消化していない

もう一つある

看取れなかったという悔い
安楽死を選びたかった
あの夜があったからこそ私が看取りたかった

あれからは仕事以外はずっと付き添った
ほとんど寝なかったが平気だった
けれどれんは、１週間という時間はくれたが
看取らせてはくれなかった


人生の宿題なのかな
この話が出来るのに８ヶ月も必要だったのだから

さて、明日はどこを走ろうか