羽衣の松

その「天女の羽衣」伝説で、天女が羽衣を掛けた松がこれ。
確かに歴史を感じる、というか半分朽ちているようにも見えながら青い葉を先の方にたたえている姿にひたむきな「生」を感じました。
それとこの松に関わる人たちの思いも。
何とか生かしたいという気持ちがこちらに伝わります。

私の住んでいるところも、浜が近いので松の防風林があります。
しかし近年、松喰い虫やシロアリなどで大きな松が弱り、倒されて行きます。
近所の神社も松が鬱蒼と周囲を囲んでいたのが、切り倒されてすっかり明るい雰囲気に変身しました。

町の工場が地下水を使いすぎて、海水が陸の方へしみ込んで来ていると言う話も聞きますし、様々な環境の変化で土の力が弱っているのかもしれませんね。
そんな中での松の保存は、とても気を使う大変な仕事だと思います。

そんな事を考えながら、羽衣の松の長寿を祈りました。