国宝 吉祥天女像 「東日本大震災復興祈念特別展 吉祥天女が舞い降りた! -奈良 薬師寺 未来への祈り」看板より
現在 ゴールデンウィークの真最中ですがいかがお過ごしでしょうか?
仙台では、「東日本大震災復興祈念特別展 吉祥天女が舞い降りた!ー奈良薬師寺未来への祈りー」と題して、仙台博物館において 国宝・薬師寺の名宝、仙台限定特別公開が行われています。(24/4~21/6 )
ゴールデンウィーク後半2日目の今日、お天気も良く新緑が爽やかな朝、私が入り口に行ったのは9時前で会館前だったので、すでに30人位の人が並んでいました。そして次々に増えていました。やっぱり、人気があるんですね。なにしろ、普段は薬師寺に行ってもいつでも見られるわけではない国宝がわざわざ仙台限定できてくれたのですから。
展覧会場のまず初めに「吉祥天女像」が公開されています。といっても本物の絵は奥の方で、そこまでの間に部分のデジタル?画像が展示されています。
驚くべきことは、この絵が奈良時代に布に描かれているということです。今から1300年も前の絵がこのように鮮やかに残っているのは珍しいとのことです。
そして吉慶・福徳をもたらすとされ、手に人々の願いをかなえるという宝珠を持ち、今まさに舞い降りたかのようなお姿です。薬師寺でも限られた期間のみ公開されるこの像が今回の展覧会では特別に全会期にわたって公開されるているのです。
その他、建物についても東塔の頂上に安置されている彫刻の摸造、薬師寺の縁起を描いた絵巻等、天武天皇・持統天皇から始まり現在へと受け継がれる薬師寺の歴史をたどっています。
そして、復興へ向けた励ましとなることを願って、優しい微笑をたたえる国宝 聖観世音菩薩像や人々を救う地蔵菩薩、未来に現れて教えを説くとされる弥勒菩薩、薬師寺と東北の縁を結ぶ仏像等が公開されています。
私が特に感動したのは地蔵菩薩像です。お地蔵様をイメージしていましたが、入ってみると、とても立派な台座に立っている、背丈も大きなものでした。衣のひだも美しく素晴らしいものです。そしてお顔の表情が穏やかで慈しみと崇高さのあふれた表情であることです。しかもそれぞれ雰囲気に特徴があり、菩薩さまにも気質や性格の個性があるのだなと一人で納得しました。でも本当にその高貴な崇高さは、そのような人柄?の可能性を感じさせるものでした。
それにしても、東日本大震災から4年経ち、次第にインフラの復旧のニュースが聞かれるこの頃、目には見えないけど個人こじんの心の問題はまだまだこれからもという思いでいたところ、このような催しがあり、少しほっとしました。薬師寺のお坊様方は、石巻にも赴きあの「がんばろう!石巻」の立て看板の所や砂浜でも読経をして死者を弔ってくださっていたのです。ビデオシアターではその様子等が放映されていました。
全く知りませんでした。この展覧会に来なければ。
実物に触れるということは、受ける感動が全然違いますね。発してる気が感じられます。良い体験ができたと思いました。
改めて文化って素晴らしいと感じました。
震災後、「ベネチア展」をはじめ「ゴッホ展」「シャガール展」「ゴッホのひまわり」「ミレー展」とそうそうたる名画や作品が仙台にきてくれました。
あるいは、被災地の子ども達にプロのスポーツ選手が来て教えたりしながら触れ合ってくれました。この子達はそれを決して忘れず、心の宝物として大事にしながら、ある時は支えにもなるかもしれません。
ありがとう!そんな感謝の気持ちが湧いてきます。
とりあえず、今日はここまでにします。
皆様、良い連休後半を!!
博物館の周りに咲いていた赤白の椿
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