腫瘍内科医一家のニューヨーク滞在記

ニューヨーク研究留学中での出来事を感想を交えてメモ代わりにつづります。

ワシントンD.C.にて

2010年06月12日 14時18分47秒 | 日記
 本日、ワシントンD.C.の日本大使館にて、「1st US-Japan Clinical Trials in Oncology Workshop: Career Development in Clinical Oncology」が開催された。

 日本は、実地臨床のレベルは高いと感じるが、こと臨床試験の分野では完全に欧米に遅れをとっている。資金、インフラ、マンパワーすべてが、アメリカのそれに比べて著しく劣っている。そして、臨床試験を推進する人材の育成も遅れているとの指摘もあった。

  日本の若手医師が、潜在的に臨床試験に興味をもち、何とかしたいとの思いを持っているのであるが、自分自身も含めて何から手をつけていいのかわからないという人も多いと思う。今回は、産・官・学が一同に会して日本の現状に対する問題点の抽出がなされたという意味において非常に有意義であったと感じた。
 ただ、それに対する解決策の糸口は全く見えない・・・。
 人ごとでなくみんなで努力していかないといけない。
  
 会をオーガナイズされたこの分野の先駆者たるNCIの武部直子先生の見識と行動力に心から敬意を表したい。
 
 まだまだ未熟者の自分ではあるが、できることから努力していきたい。
 写真はワシントンの日本大使館。