先日、大学生時代に講師のアルバイトでお世話になった三重県津市久居のれいめい塾の塾頭(心の恩師)のブログに、大学時代の「悪友」(いまや彼も恩人!)と私宛に、医療系にすすむ高校生向けに良い本はないか、との書き込みがあった。
今、思い出した。
自分が浪人中の冬、そう受験直前に思わず買って読み始めた本があった。
中村雄二郎氏の「臨床の知とは何か」(岩波新書)
十代のちょっと生意気な浪人生にも、かなり難しい本だったと記憶している。
でも、医療の世界に進む人にはお勧めできると思う。
「プライド」をはき違えたいわゆる受験秀才ではなく、一般教養も身につけた医療人が増えて欲しいから。
当時から岩波の本が多かった塾には、この本もあるかもしれない。
そういえば、約20年前、塾の授業の終了後、塾頭と深夜1時か2時に近くの焼き肉屋で、れいめい塾のモデルについて話したことを覚えておられるだろうか。当時、僕は「松下村塾ですね。」と迷わず答えた。しかし、塾頭は、「適塾ですわ。」と答えられた。今はその心がわかる気がする。