東京滞在中、少し気になることがあった。
日本では客が偉そうに従業員に接していることが多いように感じる。
「お客様は神様です。」この考えかたは極端すぎると思う。
オンでもオフでも人間はお互い尊重されるべきものではないだろうか。
偉そうな態度の客の使用する日本語は美しくないし、少なくとも自分には耳障りで不快感を覚えるものである。
従業員「お客様、何になさいますか。」
客「○○ちょうだい。」「○○してよ。」極端な場合は、「○○もってこい。」
品がないというかなんとういうか、自分には鼻についてしまう。
日本では、お金を払っているのだから客は我儘を言って偉そうにしてもよいという感覚を持っている人が結構いるのではないだろうか。もしかしたら、その人も仕事中は気を遣わなくてもならないから、せめてプライベートで憂さを晴らしているのかもしれない。日本の職場にかつていたそのような人間は、たいていの場合たいしたことない人間だった。肩書とってしまえば、ただの人ってやつである。
日本人の中に、偉そうに「言える」人間が偉いと思っている人が結構いるのではないだろうか。「偉くなって威張りたい。」なんて考えているなら、そんなの小さすぎるよ、ホント。
本当に偉い立派な人は、偉そうに言う必要などない人です。
日本語の丁寧語は、品があってとてもさわやかで美しいものだと思う。
日本の礼儀正しい品のある態度は、欧米人から見てアジア人の中でも日本人が一目置かれる要因の一つである。言葉づかい、ちょっとしたしぐさにその人となりが出るのである。
少なくとも自分は、仕事中であろうと、プライベートで客の立場であろうと、原則、だれに対しても丁寧な言葉遣いをするように心がけている。
そりゃ、日本におったら仕事でストレスたまるわ。
自分も以前、救急当直をしていたときに、夜中に偉そうな態度な患者さんが、医者は何時でも患者を診て当たり前だろ、夜中の3時に風邪できて何が悪いって感じで来て、不快になったことがある。そんな患者さんに限って、明らかに年下なのにため口で話しかけてくる。(苦笑)
アメリカはサービス業では、日本にまったくかなわない。
時には、こっちが客だぞと怒鳴りたくなる場面もある。しかしながら、多くの場合、客に対して従業員は日本ほど礼儀正しくはないがフレンドリーである。
このゆるさ加減が、アメリカの生活が気楽だと思える理由の一つかもしれない。