何人かの知人から、8月21日にフジテレビ前で、数千人規模での最近のフジテレビでの韓国寄りの偏向報道についてのデモがあったと聞いた。海外からもインターネットでマスコミの報道を確認できるようになったが、この件について当日、国内の大手マスコミでは実質的に報道されなかったようだ。
戦後長らく日本人は、敗戦国の宿命なのか、ごく一部であるが近隣諸国の人たちに我が国を冒涜するような感情的なデモ活動をされても、代々冷静にじっと我慢して見守ってきたものだ。日本人は、これまでよほどのことがない限り、デモという形で、他の国々のことを感情的に非難するようなことはなかったと思う。良心的な多数の日本人の中には、相当理不尽なことをされても、冷静さ、我慢強さ、優しさが保たれていたと思う。
しかし、日本人側が今回のような行動をするほど社会に不満が渦巻いてきているのであれば、日本社会における危険信号なのではないだろうか。歴史を少し振り返れば、国と国との感情的な対立は、結局は水掛け論になってしまい、最悪の場合は戦争にまで発展してしまうのである。これだけは絶対に避けなければならないことは言うまでもない。
今回のデモのいきさつは、数人の識者の方からのお話やインターネットから断片的にしか知ることはできないのだが、近年、わが国において、本来の主権者たる「日本国民」が不当な扱いを受けている事実もうかがわれた。為政者、マスコミの方々は、これらの人々の意見をただ単に感情的な右傾化したデモ行動と黙殺するのではなく、真摯に受け止めるべき部分もあるのではないのだろうか。きっと、わざと黙殺したのであろうが。