腫瘍内科医一家のニューヨーク滞在記

ニューヨーク研究留学中での出来事を感想を交えてメモ代わりにつづります。

ニューヨークで俳句

2010年05月10日 02時36分33秒 | 日記
 昨日5月8日に紀伊国屋ニューヨーク店で、俳人として御活躍の大高翔さんの俳句教室があった。娘たっての希望で、このイベントに参加した。

 俳句をたしなむようなキャラクターではなかったものの、娘と俳句を詠むもの悪いものではない。今まで知らなかった季語を先生から教えていただいた。

 講師の大高先生、初めてお会いしたのに、どこかでみたことがあるという既視感がいつまでたっても消えない。先生のホームページを確認して合点がいった。日本テレビで毎週日曜午後6時から放送される「バンキシャ」に不定期にコメンテーターとして出演されていたのであった。ああ、わが身の何たる俗物ぶり。

 帰りがけ、先生から娘に素敵な一句を贈っていただいた。
 「夏怒涛 ひとりでゆけるところまで」
 とても力強くポジティブな生き方である。
 そんな人を心から応援したいし、自分もそうありたい。
 
 楽しいひと時であった。娘にとってもいい思い出となったようである。

 写真は、新緑あふれるルーズベルト島の近景。
 

全米一安全な街ニューヨーク!?

2010年05月05日 03時29分05秒 | 日記
 5月1日の夕方にマンハッタンのミッドタウンのタイムズスクエアで爆弾を搭載した不審車両が発見されたとの報道がなされた。在ニューヨーク領事館からも注意喚起のメールが届いた。今回は、爆弾は安全に処理されたらしいが、テロ未遂事件として現在捜査中とのことであった。
 
 つい先日も日中にタイムズスクエアで発砲事件があり、ニューヨーク市長は、再びニューヨークが80年代ごろの無法地帯にもどる前兆ではないかと懸念を表明したばかりである。先週末は、マンハッタンや自宅のあるルーズベルト島でも、とにかくたくさんの警察官が巡回していた。島内で先日ブログで紹介した「ミニ」パトカーでだけでなく、「セグウェイ」に乗って巡回する警察官をみて、息子が喜んでいたのは御愛嬌。

 以前、こちらに20年以上お住まいの方から、90年前後はタイムズスクエアからすぐ近くのブライアントパークですら麻薬の密売等で治安が悪く、公園自体が閉鎖されていたとお聞きした。ニューヨークは、経済情勢で警察関連の予算が減ったりすると目に見えて治安が悪くなるらしい。
 
 近年、全米一安全な街とされるニューヨークは、あくまで警察の監視があって成立しているものである。警察監視のもとの安全など、虚構の安全である。よくニューヨーカーが、ジョークにして「ここはニューヨークだから。」というフレーズを使うが、それは暗に潜在的に治安が悪いので、決して油断してはいけないという意味なのである。

 今のところ、マンハッタン内で危険を感じたことがないだけに、油断大敵なのである。