goodシネマ 全集 ④ Roman Holiday(ローマの休日)
『ローマの休日』が人を惹きつけた大きな理由は、「高貴な生まれではない」という現実を、「庶民であることこそ、素晴らしい」と肯定したところにあります。
そして、王女の職務のために「恋」を諦めるという、私達、日本人なら誰でも共感できる「自己犠牲の精神」。 この二点が『ローマの休日』を不朽の名作にしました。
Roman Holiday(ローマの休日)-Audrey Hepburn
「ローマの休日」ラストシーンで撮影され宮殿 コロンナ美術館(コロンナ宮殿) (Galleria Colonna)
記者たちが並んでいた場所にアン王女が握手をした場面。
この壁にかかっている絵が映画に映っており、そのときの絵が今でも観ることができます。
王女の記者会見が開かれ、ジョーやアーヴィングが記者として参加する。
王女が2人に気づき、初めて正体を知る。
最後の質問としてある記者が「一番楽しまれた訪問地はどちらでしょうか」と訊くと、
少し逡巡した後、王女はジョーの顔を見つめながら「断然、ローマです」と力を込めて言う。
会見後の謁見の際、アーヴィングは前日に撮影した写真を入れた封筒を「ローマご訪問の記念写真です」と言って王女に手渡す。
王女とジョーは万感の思いを込めて互いを見つめ合う。
王女は奥の間へ消えていく。
記者たちも去り、ジョー1人が広間に残る。
真実の口は、前述の通り1631年より「サンタ・マリア・イン・コスメディン教会」の正面柱廊の奥の外壁に飾られています。