9.ヒューマニエンス 「“脂肪” 人類を導くパートナー」前編
ヒトの大きな特徴、それは「脂肪」の多さだ。チンパンジーの体脂肪率は8%、ブタは16%。
それに比べ、ヒトは黒毛和牛の30%に近い存在だ。このヒトの脂肪をため込む力は、進化の才能だという。
例えば、ヒトの内臓脂肪の遺伝子は巨大な脳の発達に関わったと注目される。
多様な脂肪遺伝子は人類が全地球へ拡大する挑戦を可能にし、脂肪は男女の求愛に利用されるまでに。
私たちを繁栄へと導いてくれた「脂肪」の正体を妄想する。
Once upon a time in America - Yo Yo Ma plays Ennio Morricone
体脂肪率
食べ過ぎればすぐに溜まる脂肪。落とすのに苦労する・・・
ややふくよかな女性の体脂肪率が30%だという。
その30%がいかにすごいか。黒毛和牛30%。豚でも16%。
人は大量にエネルギーを消費する巨大な脳のためのエネルギーを賄うために、脂肪をたくさんつけるように進化したのだという。
ヒトとチンパンジーを共に体重55キロとした場合、ヒトが必要とするのは1日2500キロカロリーに対してチンパンジーは2100キロカロリーと400キロカロリーも差がある。
これはチンパンジーの400グラムに対して、ヒトは3倍以上の1350グラムの脳を持つためであると言う。
そのエネルギーを賄うためにエネルギーの放出が行いやすい内臓脂肪を蓄積するようになったのだという。
これに対して皮下脂肪は健康に害がないがすぐにエネルギーには変換しにくいのだという。
BMIとはBMI(Body Mass Index)はボディマス指数と呼ばれ、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数です。
計算式
BMI = 体重kg ÷ (身長m)2
適正体重 = (身長m)2 ×22
世界保健機関(WHO)の判定基準 | |
---|---|
BMI値 | 判定 |
16未満 | 痩せすぎ |
16.00〜16.99以下 | 痩せ |
17.00〜18.49以下 | 痩せぎみ |
18.50〜24.99以下 | 普通体重 |
25.00〜29.99以下 | 前肥満 |
30.00〜34.99以下 | 肥満(1度) |
35.00〜39.99以下 | 肥満(2度) |
40.00以上 | 肥満(3度) |
5万年前にアフリカから全世界に広がった人類(グレートジャーニー)
生き抜くのを支えるのが脂肪。サモア島には肥満が多い(島民の90%)
島に渡るのに頼りになるのは脂肪(体に付けて行く食料)
日本人も縄文から弥生(狩猟から農耕)で変わった。
農耕後の方が飢餓が多くあった。農耕で一気に人口が増えたため。
天変地異による飢餓→太り易い進化を遂げた?
他の要素もある。特別な力→辛いもので汗が出る(脂肪細胞が関与)
褐色脂肪細胞(鎖骨周辺)→辛み成分で熱に変える。
ヒューマニエンス 「“脂肪” 人類を導くパートナー」 後編 2021.9.20
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