という思いが最近すごくしてきて、amazonでベストセラーだったので読んでみた本。
スマホを持ち始めて10年くらいになるでしょうか。
時計がわり、目覚ましがわり、いつでもどこでもGoogle先生に聞いて、方向感覚なくてもGoogleマップを頼りに行動し、料理のレシピも下ごしらえの仕方も、メトロノームも、もちろんメッセージのやりとりも。
全てスマホで完結なので、四六時中チェックしてしまいます。
一時期、デジタルデトックスもしてみたものの長続きせず。
ほんと、スマホに自分が乗っ取られてるなーと思ってました。
著者のアンデシュ氏はスウェーデンの精神科医で、ものすごいハンサム。
北欧系ハンサムってほんと芸術です。
そのハンサムのスウェーデンの精神科のお医者さんが言うには、
スマホを四六時中気にしてメールに返信したり、SNSの反応をチェックしたりするのは、
我々現代人の承認欲求などというものではなく、本能なのだとか。
私達の脳はまだ狩猟時代の脳であって、ここ最近著しく発達した安全で定住型のしかもこんなデジタル世界には対応できていないそうなのです。
大昔、いつどんな動物に襲われるかも分からない、食料も備蓄なんてない、周りの人の動きを気にしていないと生きていけないと言う脳のままなんだそうです。
なので、四六時中スマホから送られてくるお知らせに反応して注意散漫になることは、実は脳を喜ばせているとのこと。
しかし、現代はちゃんとほとんどの人が家も持っていて、いきなり襲われることもなく、食料も通販で買えるし、すごい変わり者でもそれなりに普通に生きていけるのです。
だからそんなに注意散漫にならなくても良いのに、脳はまだ狩猟時代にいるからスマホで気を散らすことを喜ぶのですって。
その結果、現代の私たちから失われるのは、時間と集中力と目の前の人との繋がり、そして睡眠の質。
ハンサム先生がおっしゃるには、これらが失われた先にあるのは、うつ病。(さすが精神科医)
本書にはその実験の結果がたくさん載ってました。
じゃ、どうしたらいいの、スマホを使わなきゃいいの、
と結論を急ぎたくなるのですが、
最後の方に「こうしたらいいよ」と言うデジタル時代のアドバイスが。
それにならって、プッシュ機能をオフ、目覚まし時計を購入、本当に集中したいときはスマホは別の部屋に。
と、すぐに言うこときく私です。
あと、子どもにタブレットやスマホを持たせることの危険性が大きいと言うことがたくさん書かれています。
私たちの子どもの頃なんて、タブレットもスマホもガラケーもなくて、ポケベルなんてお父さんたちが持ってただけだからね。
いかに急速に発達してしまったかと思い知らされます。脳がついていけないわけだ。
まずは、夜眠る時にはスマホを遠くに置いておこうと思います。
レトロでかわいい目覚まし時計をポチッと購入したので使うのが楽しみ。
それだけでもデジタルに乗っ取られた感がやわらぎそうです。