Jobim作曲の初期ボサノヴァの曲として有名すぎるくらい有名な曲で、
私も一番好きな曲です。
ただ、すごく難しいというイメージがあってレパートリとして歌い始めるまでに何年もかかった曲でもあります。
最近パンデイロを再勉強していて、一層リズムを意識するようになったらもう一度初心に戻ってこの曲をさらってみようと思い、
これまでの歌いぐせ(符割りとか、歌いまわしとか)を一旦クリアにして、手持ちの楽譜(多分ジョアン・ジルベルトのコピーだと思われる)に忠実に再度さらってみたらむちゃくちゃ時間がかかりました。
様々なジャンルのいろんな歌手のカバーもいくつか聞いてみたけれど、
ボサノヴァとして歌うとなると一定の揺るぎないルールを守らねばいけないということに改めて気づいて愕然となってしまいます。
先人たちがすごくナチュラルに自由自在に歌っているものだから同じ調子で歌えるような気持ちになってしまうのは大間違いで、とにかく型を知ることと、その型を理解できることを先にしなければいけなかったとあぁぁぁと反省しながら、数日かかってこれまでの歌いぐせをクリアして、基本をインストールしているところです。
その作業は、やってみないと分からない気づきが多かったです。
適当な歌いぐせをクリアしてみて、はじめてパンデイロのアクセントと曲のアクセントが最初から最後まで本当にぴったりあっていると実感した時はスッキリした気持ちになりました。他の曲もこの要領で洗い直ししてみようと思います。
以前ある素晴らしいジャズシンガーのワークショップに参加した時、彼女はベテランにも初心者にも一貫して「リズムを守って、メロディを崩さないで音符の通りに歌うように」とアドバイスされていたことを思い出しました。
Desafinado、最終的にピアノで弾き語りしたいので次なる段階へ進んだのですが、
リズムに加えてコードのヴォイシングに悩んでしまってテンションノートを全部書き出してみたけれど、そうすると今度はコード進行ではなくて音符ばかり追ってしまっていけないなと気づいたところ。
その作業の途中で以前通っていたジャズピアノの先生の手書きのテキストを引っ張り出して半日かけて復習し、私何がやりたかったんだっけ。。。と途中はっとなり、なんとか助けがないかしらとamazonを漁ってこちらの本にたどり着きました。スタンダード曲のアナライズが詳しく書かれていてすごく勉強になります。もちろんDesafinadoも載ってました。
ボサノヴァの音の使い方は、時代背景や世界的な音楽の流れから「フランス近代音楽の影響」と捉えることができる
と、レッスンでお世話になったギターの加賀美さんに教わりました。
世界中で音楽が影響しあって歴史を作っているのは本当に面白いし、
私たち人間は共振、共鳴しあっているんだなと分かるのが音楽史を学ぶ楽しみかもしれません。
最近お気に入りのパロサント。
南米を原産にした香木で、そのまま置いておいても優しく爽やかな甘さのある香りですが、時間と火の管理をする余裕がある時は燻してさらに濃い香りを楽しむことができます。
南米では「幸せを呼ぶ聖なる香り」と言われているとのこと。
メラメラ燃える木ではないけれど、火の扱いにはくれぐれもご注意を。
ちなみに使用しているのは無印の歯ブラシスタンド。これ、ちょうど良い😊