徒然なるまま 写遊記

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皇居・四季便り・百「樹」繚乱(映画・湯を沸かすほどの熱い愛)

2017-05-27 | 皇居・四季巡り(東御苑)
当たり前の話・・同じ天候の下に
育っても木の「形」は全て違います。

そんな戯言を 頭に浮かべ
5月19日に訪れた皇居二重橋・前の
木々を 芸術作品を見る様に鑑賞しました。

(皇居二重橋前・馬場先門付近 5/19)

(松林後方が二重橋と皇居正門)



まさに皇居前は、天才デザイナーの
「個性が光る」大展覧会の様相(笑い)。



さて添付写真を離れ 映画について

作品賞や宮沢りえの主演女優賞・
受賞等で話題の映画「湯を沸かすほどの
熱い愛」を飯田橋ギンレイ会館で鑑賞。

物語は余命2年の主人公宮沢りえの、
夫と娘との終活物語。

当日 涙を求める「余命、何年?」
の よくある映画と予防線をはって見たが





実際は母娘物語の中で「本当は?本当は?」
の連続で、家族の真実の姿が解き明かされる 
予想を超える素晴らしい

中島量太監督の才能の豊かさを感じた映画。





しかし本作の母娘を見て、むしろ小津安二郎の
はるかに高いレベルを 改めて再認識。

映画「小早川家の秋」の母・浪花千栄子と
娘・団令子の会話(関西弁)。

娘「うちの(私の)お父ちゃんは2人の内、
  どっち?」
母「そんなもん、どっちかて・・。
  エエように(自分に良い方に)思ったら?」

娘「そうやな!その通りやな(お父ちゃん関係なく)
  ウチ、もう こんな大きくなってるんやし・・」

以上の映画は京都・花街の親子の会話だが、
物語の中に軽妙で「サラり」と深刻な内容を
挿入する小津監督の作家能力に 驚き敬服。

そう言えば自分の5代前~6代前の親って、
どんな人だったのかな?(笑顔)





映画「湯を沸かす~」のPRキャッチに「日本
映画史に残る家族の愛の物語」とありましたが

「湯を沸かす~」の「結末」に、
小津に近い「空気感(清清・自然?)」を
感じて、映画館を後にしました。

なお前記の母娘のセリフは、スペースの
関係上 簡略・切り張りしています。

5月23日「皇居東御苑の好きな場所で休憩」

(まぶしい陽射しが こぼれる小道の三の丸庭園)

(夏も近づく深緑景色だが、その前に梅雨が・・)


(ギンレイ会館は 当日ほぼ満席)

木々と同じ、個性が光る才能に出会うと 
嬉しいもの!(添付写真に無理やり連結?)

以上、ご拝読ありがとう御座いました。

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