のーりーの茶の湯日記

茶道教室を開催する傍ら、関連する勉強を通して感じたことを記します。

山形茶の湯の旅に行きました

2017-07-01 13:51:31 | 茶道
27日、28日、29日、と淡交カルチャー主催のツアーに参加しました。
初日は、山形駅近くの「三桝」で昼食後、山寺の芭蕉記念館で続き薄茶のもてなしをうけました。
席主、石堂宗恵様の心づくしで銀山上の畑焼(伊籐瓢堂氏造)の茶道具が並びました。
西王母という銘の水指が茶席を覗いたとたんに目に飛び込み、深紅の肌に薄紅色の西王母がくっきりと浮かび上がる姿は
印象的でした。
主菓子は、だだちゃ豆のずんだ餡を蕨もちでくるみ、十分に冷やして供されました。美味しかったです。(笑顔)
続いて芭蕉記念館を学芸員の案内で見学しました。
山寺(立石寺)を目の前にした美しい自然空間にたたずむ記念館は、そこに流れる風と共に芭蕉が歩いた古を感じる事が
できる心地よい施設でした。

宿泊は尾花沢市の銀山温泉「能登屋旅館」です。
NHKの 朝ドラの「おしん」で母親が働いていた宿の舞台となった所です。(写真1~3)
宿では、上の畑焼の展示がなされていました。上の畑焼は幕末の天保二年から十年間で窯の日が消えてしまったという幻の
焼物を、伊藤瓢堂氏が復活・再現したものです。
三つの温泉に入りましたが、翌朝に入った屋上露天風呂が最高でした。眼下に樹木、滝が見下ろせて、源泉かけ流しの熱
めの湯は、肌に優しく満喫しました。
旬の野菜が中心の朝食も思わず完食してしまいました。

2日目は羽黒町「出羽三山神社」を山伏の案内で境内を見学し、羽黒山三神合祭殿を正式参拝しました。
祝詞を聞き、礼拝している背中をお祓いしてもらうという初めての経験に、鳥肌が立つ感動を覚えました。
昼食は、羽黒山参籠所「斎館」で精進料理を頂きました。(写真4~6)

午後は酒田市へ移動する。
酒田市は江戸時代の商人「本間家」の尽力により繫栄・発展したまちです。
その本間家の別荘に建設され本間美術館を訪れました。館長さんの案内で館内を見学し、清遠閣内の茶室「六明蘆」(非公開)
で、成沢宗英先生の続き薄茶のもてなしを受ける。
本間家伝来の館蔵品を交えた道具組でお茶を頂ける幸運をかみしめて、至福のひと時を過ごしました。

宿泊は鶴岡市湯野浜温泉の『亀や」。日本海の海岸沿いのホテルです。
日没が美しかった。

3日目は鶴岡市「致道博物館」に向かいます。
庄内藩主酒井氏の居城であった鶴ケ岡城の三の丸にあたるそうで、現在も酒井氏が管理運営しているそうです。
昼食は、イタリアンの名店「アル・ケッチャーノ」(写真8~12)
山形産の食材に拘った料理とシェフお勧めのワインに舌鼓をうち、同行の方々とも打ち解けて楽しい時間でしたが、お土産を
買う時間が無いと、慌ただしく帰途につきました。
山形駅で30分のフリータイム、銘菓「古鏡」をやっとゲットすることが出来ました。