自宅教室の初釜です。
稽古茶事の態で進めます。
初座の床
「歩歩是道場」(ほほ これ どうじょう)
鵬雲斎玄室筆
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待合の床
「千年翠」松樹の画賛(文浄道人筆)
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● 初入り
● 初炭
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釜 老松地紋真形釜(清光造)
炭斗 唐物六角炭斗
羽根 島梟
香合 ぶりぶり(昭楽造)
香 坐忘斎好「松濤」(松栄堂)
初炭に続き懐石になりますが、省略してなだ万のお弁当にしました。
煮物椀とお酒を用意して、運びます。
亭主と半東は水屋相伴ではなく、席中で一緒にいただきました。
最後に花びら餅を出して、中立を促します。(席中を改めます)
● 後入りを喚鐘で知らせます。
後座の床
花 蝋梅・水仙・白玉椿
花入 竹一重切(銘 福寿・細合喝堂作)
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● 濃茶
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一椀目
師(私)の点前で頂くのが初釜の習です。
嶋台の茶碗で重ね茶碗の点前です。
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二椀目
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棚 山雲棚(鵬雲斎好)
水指 萩焼
茶入 萩焼
仕覆 伊予簾
茶杓 「万歳楽」(小林太玄作)
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感謝を込めて練らせていただきました。
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飾り残したところ。
● 薄茶は員茶でいたします。(七名)
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菓子 不昧公好「若草」(松江・彩雲堂製)
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棗 曙棗
十種香札を使って、札元が引いた札に当たった人が菓子と茶を頂き、茶碗を返した後、点前座に進んで茶を点てる。(菓子付き花月)
これを全員が順番に行います。
茶碗 手前右より時計回り、萩(新兵衛)・?(淡々斎と清光院の年忌に因んで)・奈良絵(昭山)・大樋(九代長左衛門)・真葛(香斎)・萩(陶兵衛)・使用中の赤楽(松楽)と好みの茶碗を使ってもらいます。
札元は終わった人の札を除けます。
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右から、亭主・札元・目付は菓子をいただきません。
大折据は、左五目のところに預かります。
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目付が預かります。
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一巡しました。
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仕舞花は柄杓、蓋置、棗を棚に飾って建水を持って下がります。
札元が仕舞花になりましたので、目付は札元に代わって札を大折据に納めて正客に送ります。
無事に初釜を終えて、ほっとしました。
皆さんがお帰りになった後、水屋を毎年手伝ってくれる息子と共に、濃茶を頂きました。
4日(土)に転倒して、やっと痛みが引いたろっ骨を再度痛めてしまい、痛みをこらえての大学、自宅と続いた初釜でした。
まったく不注意この上なく反省しきりです。
通って下さる皆さんに、少しでも長くお応えできるよう、注意を怠らずこれからも精進いたします。
今年もよろしくお願いいたします。