のーりーの茶の湯日記

茶道教室を開催する傍ら、関連する勉強を通して感じたことを記します。

2021.11.27の特別稽古

2021-11-27 23:00:07 | 茶道
今週に入り、急に気温が下がって、暖房が恋しい日々です。
今日の稽古は、行の行台子・大円の草の稽古です。


お当番さんが入れた花です。
花  曙椿・山法師
花入  竹一重切


三年目にしてようやく咲いてくれた磯菊と長めの照葉に変えてみました。


五種の菓子を縁高に
中央に薯蕷饅頭、左上に金団、右上に吹雪、左下に栗蒸羊羹、右下に水菓子(柿)
製法の違う四種の菓子と水菓子を用意します。



こちらは日本三大銘菓と言われる新潟長岡の「越の雪」ですが
安永七年創業の「大和屋」製で、茶友からのお土産です。
口に入れた瞬間にほろほろと溶ける食感が、何とも言えず美味しかったです。

朝十時から夕方五時過ぎまでかかってしまい、全員足が悲鳴を上げてしまいました。(苦笑)
お疲れ様でした。

2021.11.20のお稽古

2021-11-22 12:45:35 | 茶道
うらうらと暖かい日が続く日のお稽古は、且座の式と壺荘付花月・平花月です。



花  曙椿と沙羅の照葉
花入 備前の耳付き


次客は花を入れました。
照葉と菊と白侘助を入れてくれました。(終了後差し替えました。)
且座の正客は、香を焚きます。
風炉で何度も稽古したので、大分上手に出来るようになりました。



三客の炭もご名炭で、亭主が練る濃茶にも丁度良い湯が沸いています。

壺荘付花月も、月に当たった二客さんがすいすいと飾り緒を結び、三服目から参加できました。
汗びっしょりでしたが、ずいぶん練習したようです。

 



練りきりは「小春日和」
袋しか撮れなかった「おこじゅ」は武蔵村山の銘菓だそうで、どら焼きです。
「おこじゅ」は三時のおやつ、という意味だそう。

翌日の日曜日は、花月のお稽古に出かけました.
且座の式、茶通箱付花月、結び帛紗花月でした。
雨になりそうな雲行きに、帰宅を急ぎました。
来週は特別稽古で、行の行台子・大円の草のお稽古です。
口切と且座に使用した道具を片付けて、竹台子を用意しましょう。

2021.11.13のお稽古(口切)

2021-11-15 11:34:24 | 茶道
初めての口切です。

床に軸と壺が網に入って飾られています。
壺の中には、この日差し上げる濃茶(三種が袋に入っている)・薄茶が詰められ、封印が施されています。

正客から「お壺の拝見を」の所望を受けて、亭主は壺の網を脱がせて封印を切ります。

「いずれのお茶をを差し上げましょうか」と亭主は問います。 
壺の中の茶名を書いた「御茶入日記」が事前にまわされていますので、客はその中から指定します。
亭主は、濃茶と薄茶を挽家に(左に濃茶、右に薄茶)取り出して再度封印を施します客は壺を順次拝見し(小習の壺荘り通り)、お詰めは「御茶入日記」を下座にあずかります。

お菓子 「紅葉ういろ」(生ういろうです。)

茶事では、壺を下げた後、初炭手前・懐石と進みます。
その間に水屋では茶を挽き、飾り緒を結びます。

今日は後炭手前のお稽古です。

四カ伝のお稽古
台天目 (I)
盆点  (H)
和巾  (K)
の間に盆略点前の復習をします。
最後は全員で飾り緒の結び方を習います。

なかなか思い通りに収まってはくれません。


2021.11.06のお稽古

2021-11-08 22:09:26 | 茶道
風炉の道具を片付けて、炉の道具を用意する。
毎年のことながら、気が引き締まります。
炉開きを無事に迎えられたことに感謝です。

待合の短冊
「開門落葉多」(かいもんらくようおおし)
前の句に「聴雨寒更尽」(ちょううかんこうにつき)がある。
昨夜、雨の音を聞きながら寒い夜が更けていった。
朝、門を開けると落ち葉がたくさん落ちていました。
昨夜、雨だと思っていたのは多くの葉が落ちる音だったのかと気づいた。


床 「関 南北東西活路通」(かん なんぼくとうざいかつろにつうず)
大徳寺興臨院の福代洋道筆
出展「碧巌録」雲門の一字

花  山法師・野紺菊・白玉椿
花入 唐銅鶴首  薄板 矢筈板
白玉は大笑いしてますが一輪だけ咲いてくれたので、使いました。

初炭手前
ふくべの炭斗、島梟の羽、織部の香合
ご名炭でした。

菓子 「亥の子餅」喜多家製

濃茶入れに備前緋襷を使用し、「さんべ」の取り合せとしました。
「稽古とは、一より習い十を知り、十より帰る元のその一」と利休百首にあります。
毎年、炉開きの稽古は基礎に戻って、運びの平点前で濃茶・薄茶をします。
新しい仲間は、盆略点前をしました。
昼には、粟善哉に香の物、柿、栗を用意しました。