のーりーの茶の湯日記

茶道教室を開催する傍ら、関連する勉強を通して感じたことを記します。

2023.04.22のお稽古(七事式)

2023-04-22 20:09:13 | 茶道

花 紫蘭

花入 萩

今日は五事式の稽古です。

五事式とは、七事式の中の「廻り炭の式」「廻り花の式」「且座の式」「花月の式」「一二三の式」を連続して行うものです。

今日は五事式を茶事の形式で行います。

事前に亭主(I)、正客(O)、次客(K)、三客(Y)、四客(師)を決めて初入りをします。

「廻り炭」  炭台に通常の倍の丸管・割管・丸ギッチョ・割ギッチョと止め炭・胴炭・枝炭を組みます。

火箸・羽・香合に練香を二つ入れて乗せます。鐶は胴炭に立てかけます。

巴半田、筋半田、灰器、紙釜敷を用意します。

亭主が出来るだけ多く入れた炭を正客が上げています。

亭主はほとんどの炭を入れました。

この炭を、入れた順の逆に上げて行き、改めて正客は炭を入れます。

次客、三客、四客と繰り返しますが入れ方は前の人と同じにならないように、個性が出るように工夫します。

亭主は埋めた種火を掘り出して炭をついで釜を掛けます。

茶事なので香合の拝見があります。

炭の扱いの鍛錬を目的にしています。

懐石の後、菓子を出して中立をします。

後入りの前に軸を外し、花入れに水を入れて軸の後に用意し、花台に数種の花と花水次・小刀を用意する。

後入りをして、「廻り花」をします。

花台に用意された花を、正客から順に入れて・抜いてを繰り返します。

その後、「且座の式」の聞香と濃茶と進み、薄茶は「花月」(菓子付花月)でとなります。

仕舞花は茶入れ・茶杓・仕覆・棗(茶事なので)を拝見に出します。

最後に「一二三の式」のため、長盆に香箱と空の折据を乗せて持ち出し干菓子器を下げます。

客は亭主振りを採点します。

四人の客が全員「月の三」の札を入れました。

亭主を務めた(I)さんお疲れさまでした。


2023.04.15のお稽古(四か伝)

2023-04-17 14:21:55 | 茶道

用意した花材からOさんが入れました。

花入れとの映りも良い具合です。

小手鞠を加えて春らしくしてみました。

茶花は、もう一枝加えたいと思うくらいが丁度良いと言われていますが、炉の季節も終わりに近いこの時期はこんな感じもいかがかと。

今日は四か伝の稽古から始めます。

炭手前は省略です。

以前、ゼミで「茶事の炭は、前日に洗うのが良い」と言われていたのを思い出し、最近は洗浄済の炭を前日に水に浸して使用しています。

稽古の途中に炭を足す回数が少なくなりました。

四か伝

台天目(I)

盆点(O)

和巾(K)

菓子 山田饅頭・春ういろう・キウイ

縁高に二人分の菓子を入れ、黒文字を二本乗せます・

手前を少し長くします。

四か伝の後、小習をします。

薄器は「老松」の扱いを稽古します。

老松茶器……表千家六代原叟宗左が山崎妙喜庵の袖摺松の枝で好みに作ったのが始まり。

      扱いは平棗と同じ。清める時は「り」の字に清める。

残った紫蘭

谷空木・春壽菊・立浪草

用意して残った花を掛花入れに。

薄茶棚点前(I)(O)

入子点(K)

濃茶棚点前・流し点(Y)

このところ、週末になると雨が降り肌寒いので来て下さる皆さんはたいへんです。

有難うございます。(感謝)

 


2023.04.08のお稽古(小習)

2023-04-09 18:51:01 | 茶道

待合の短冊

「軽燕受風斜」(けいえん かぜをうけて ななめなり)

三月の釣釜が終わり、2週間お休みでした。

その間に桜は満開を迎え、散ってしまいました。

夏日を観測したかと思うと、寒の戻りがあったり春雷に見舞われたり。

体調を崩す人も多いようです。

花 射干(しゃが)

花入 唐銅の鶴首

薄板 矢筈板

少ない花の中からKさんが選んだのがこれです。

残った花を稽古が終わってから掛花入れに入れてみました。

小手鞠・春壽菊・山吹草・卯の花・蔓日日草・立浪草

茶花は陽気に誘われたようで、一斉に咲き始め春雷で散っていきます。

 今月は透き木釜です。

気候が温暖になって、炉中の炭がみえるのが少々暑くなった頃の短期間におこないます。 

桜紋透き木釜(木村宗哉)

透き木 宗旦好み桐材。

    他に利休好みは朴、竺叟好みは桜、圓能斎好みは梅となっています。

初炭手前(O)

香合 周茂叔(型物香合番付、西二段目)

羽根 島梟

灰器 信楽 

主菓子 金団(野遊び)

濃茶 大津袋(I)

内隅狙いです。

茶筅荘(濃茶)・流し点(K)(写真無し)

続き薄茶(I)

干菓子 桜えびの舞(Oさんのお土産)・松露

瀬戸の肩付き・茶杓(不休斎写し)・仕覆(望月間道)・雪月花棗(土居義峰作)

風炉の透き木釜は酷暑の時期におこないます。