息子ばかりの我が家では、雛祭りとは縁遠くて淋しいと思い、ずいぶん前に自分用に求めた内裏雛です。
有田焼です。
花 山茱萸(さんしゅゆ)・ 月光(卜伴)
花入 美濃焼旅枕
山茱萸の木は、宮崎県民謡の「稗つき節」に出てくる木だと思っていましたら、違っていました。
宮崎県では山椒(さんしょう)の事を(さんしゅう)と言うそうです。
てっきり、「庭のさんしゅうの木に 鳴るう鈴 掛けてヨ……」だとばかり。
思い込みって怖いです。
今回は大炉の稽古です。
大炉は、裏千家十一代玄々斎により北国の囲炉裏から創案されたそうで、裏千家独特のものです。
我が家には大炉は切っていないので、大炉モドキで初炭手前・濃茶・後炭手前・薄茶・続き薄茶をけいこしました。
炉の逆勝手が基本ですが、居前は炉壇の内隅狙い・蓋置に柄杓を引く手は左手で・湯水を建水に捨てる手は左右交互に・釜の蓋を開ける時は蓋置をヘリ内に移動するなど大炉独特の約束があり、居前が悪いと点前がしづらいので、座る位置をしっかり覚える必要があります。
今月のオンライン茶道学の点前編で、大炉の初炭手前・薄茶点前が配信されていますので参考にして下さい。
あっという間に二月は終わり、同時に暖かい日も増えてきて、極寒の点前は終わります。
三月は釣り釜、四月は透き木釜になりますので、五徳は使わなくなります。