のーりーの茶の湯日記

茶道教室を開催する傍ら、関連する勉強を通して感じたことを記します。

2024.10.26のお稽古(花月)

2024-10-26 17:02:23 | 茶道

花 尾花・女郎花・不如帰・秋桜・縞葦

風炉の稽古も最後となりました。

花は残花で、あるものはこれで全てです。

今日は三か月ぶりに花月の稽古です。

間が空くとなかなかスムーズにはいきません。

 ● 平花月

五行棚は水指を運びの扱いですが、花月は置き水指で行います。

建水を運び出し仮座に着く。

初花は点前座に進む。

 ● 濃茶付花月

月が濃茶を練ります(五人分)

初花は薄器を清めて(建水角に)薄茶を点てる。

二の花は、点前座に着くと濃茶入れを棚に、建水角の薄器を濃茶入れの後に置き換える。

三の花は、茶入れと仕覆を拝見に出す。

薄茶三服です。

菓子 花七宝(式亭製)

菓子 半蔀(はじとみ、大阪屋製)

来月は炉開き、茶家の正月といわれています。

2日・3日は学園祭なので、自宅の炉開きは9日になります。

 


大学のお稽古(2024.10.24)

2024-10-24 22:46:42 | 茶道

菓子 栗金団

 大学のお稽古も、学園祭を来週に控えて、本気モードになってきました。

薄茶棚点前を、替え茶碗付でいたします。

半東が付いて本番に近い形で行います。

 ● 薄茶棚点前

この大きな泡が消えなかったと、悔しがっています。

水屋で点て出しをする人も、このような薄茶を目指しています。

拝見に出した棗・茶杓はこの場所でご覧になっていただきます。

半東は替え茶碗を持って席入りします。

客付きに回って「ようこそお越し下さいました。お早目ですが、お菓子をお召し上がりください。」

と挨拶をします。

 盆略点前を先輩が指導して、一緒にお稽古いたします。

お菓子は取り回しせず、一つづつ懐紙に乗せてお出しします。

一畳に三人座ります。

 ● 盆略点前

全員そろっての稽古は出来ないので心配ではありますが、前日の準備が整えばイメージがわくと思います。

 

 

 

 


2024.10.19のお稽古(四ケ伝)

2024-10-20 14:56:00 | 茶道

花 尾花・萱・木槿・藤袴・秋桜

花入れ 桂籠

菓子 京のおまんじゅう(俵屋吉富製)・月よみ山路(松葉屋)・柿

三種の菓子を縁高に用意します。

 ● 四ケ伝

唐物(I)・盆点(O)・和巾点(K)

 ● 小習

干菓子 吹き寄せ

菊絵茶碗

高台が高く菊絵も施されています。

 ● 入子点

新しい杉木地の曲げ建水が約束です。(写真は春慶塗)

この点前は、運びをするのが困難な人や、道具の持ち出しに危なげな人などが、客に気遣いをさせないための点前です。

稲穂に雀絵の茶碗

仕舞付けは、茶碗の水を捨てた後茶巾で茶碗を清めて、茶巾を絞り替えて仕舞います。

水指は置いたまま、建水を持って下がり、後方に置き挨拶をします。

入子点では拝見を請いません。

 ● 大津袋

包帛紗と同様で、棗を大津袋で包んで濃茶器として扱います・

利休の妻、宗恩が、大津から京都に米などを運ぶ袋から考案されたといわれ、この名があります。

 涼しさが増してきた季節に、火を近づけて水を遠ざける点前ですが、外は30度の真夏日です。

秋は何処へ行ったのでしょう?

 


2024.10.12のお稽古(小習)

2024-10-13 16:11:34 | 茶道

花 尾花・白萩・木槿

待合の短冊 「天高気清」

      (てんたかく き きよし)

      画賛 松茸

 10月を迎えて、やっと朝晩は秋らしくなってきました。

今月は「中置」ということで五行棚を準備しました。

五行棚

玄々斎好みの一重棚で、焼杉の木目洗い出し二枚板に竹三本柱の棚です。

柱は一つ節を向こう柱とし、二つ節を客付きに、三つ節を勝手付きにします。

土風炉が約束です。(写真は唐銅です)

棚の中に、木(天・地板)火(風炉中の火)土(土風炉)金(釜)水(釜中の水)の五行を納めるところからの名称です。

(もく・か・ど・こん・すい)

 ● 初炭手前

中置では釜を左に引きますので、釜敷きは輪さを中にして懐中します。

● 濃茶点前 長緒

主菓子 里の秋(柿)

 包帛紗

棗を帛紗で包み、濃茶器として用いる場合の点前です。

 ● 続き薄茶

濃茶を出した後、続いて薄茶を出す点前です。

客所望で行います。(朝茶事、夜話の茶事は亭主所望が決まりです。)

濃茶茶碗と建水を下げた後、座布団・煙草盆・干菓子を進めて薄茶茶碗と清めた建水を持ち出します。

干菓子 「半蔀(はじとみ)」・「みすず飴」

浮島「山路」

棚上の薄茶器を下ろし、清めて薄茶を点てます。

一服目の薄茶は次客が服します。

正客は茶入・仕覆の拝見を請います。

 拝見が終わって道具が戻りました。

茶入 萩の肩付き

茶杓 認得斎(写)銘「和敬」

仕覆 伊予簾

薄器 苫屋棗

 ● 苫屋棗

十四代淡々斎好み(写)

 裏千家に伝わる苫屋唐物香合を、玄々斎が焼杉をもって再現した香合があり、淡々斎が大形にして銀杏の材で棗にしたそうです。

入子点もいたします。

 秋めいてきたとは言え、今日は夏日だそう。

冷房を入れてのお稽古でした。


大学の稽古(2024.10.10)

2024-10-10 21:36:20 | 茶道

花 白萩・木槿(帰り咲きなので小ぶりです)

 大学の稽古です

袷の着物が丁度良い気温になりました。

床 利休百首

  「茶の湯とは ただ湯を沸かし茶を点てて 飲むばかりなる事と知るべし」

  妙喜庵和尚 士延画賛・書

菓子 「里の秋」(柿)

こだわりの薄茶です

学園祭本番に向けて気合が入ります。

棗 山中塗「夕顔蒔絵大棗」

薄茶の泡にこだわって茶筅を振ります。

ちょっとしたコツを会得すると、盆点の新人でもこんなにきれいに点ちます。

先輩の指導で半東の稽古も

今日は学園祭に向けて、お茶の点て出しの稽古をします。

お運びの人が動ける空間はとても狭いので難しいです。