のーりーの茶の湯日記

茶道教室を開催する傍ら、関連する勉強を通して感じたことを記します。

2021.02.13のお稽古(四カ伝)

2021-02-15 11:52:59 | 茶道
花 白梅、月光
花入 唐銅の鶴首
薄板 矢筈板

 暖かい土曜日、「晴天だったので、頑張って和服で来ました。」
とお弟子さん。
点前の所作は、和服でお稽古してみて、初めて「なるほど!」と納得する事が有ります。
常には洋服で構いませんよと言っておりますが、矢張ね…
 今日は四カ伝なので、写真は有りません。

茶通箱
二種の濃茶を差し上げます。
お客様から頂いた、珍しいものが手に入った等、ぜひお出ししたいという時に、真塗りの棗に入れ大津袋を着せます。
この棗は、急遽用意した物なので、町棗が良いと聴いてます。
四カ伝に位置していますが、四カ伝の約束『手つき、音無、前後の省略無し』は適用しません。
道具も小習いと同じものを使用します。

唐物
 小習いが終わって初めて接する唐物です。
ここでは唐物茶入の種類を学びます。
肩衝(初花)、茄子(国司茄子)、文琳(珠光文琳)、瓢箪(稲葉瓢箪)、丸壷(利休丸壷)、大海(打曇大海)、鶴首(利休)です。()は伝来物の代表的なものです。
他に雑唐物、島物が有ります。
 道具は、木地曲の水差、楽茶碗、止め節の茶杓、唐銅の建水に竹の蓋置がやくそくです。
前記の約束が適用されます。

和巾点
 玄々斎創案で、四カ伝の欄外に位置します。
地味な一重口で細身の水差し、楽茶碗、中節の茶杓、唐銅の建水に竹の蓋置が約束です。和巾に中次を乗せて用意します。


この後、絞り茶巾のお稽古です。

槍梅の筒茶碗

バレンタインデーが翌日と言う事で、YOKUMOKUのチョコレートを頂戴しました。「先生は糖尿病なので、1日1つにして下さい」と釘を刺されました。

夜の地震はビックリしました。
震度4で長かったです。
10年前の震災が甦り、暫く眠れませんでした。
東日本大震災の余震だとか。
まだまだ続くそう。


2021.02.06のお稽古

2021-02-07 16:48:06 | 茶道
立春を過ぎて、春を迎える準備をします。
待ち合いの短冊は文淨老師の「和雪香」で梅の画賛です。
梅花、雪に和して香し(かんばし)の句だと思います。

「一花開天春」一花開いて 天下春なり  福本積應筆
桜の画賛は、上村米重のものです。
花 曙椿、白薮椿、白梅
花入 萩焼掛花入
   十三代陶兵衛造
ああ~春だなぁと思いながら仕度をしていたら、汗ばんできました。
桜が咲く頃の陽気だとか、稽古日が晴天だとホッとします。
和室に炉を切って、床と小さな水屋があるだけの稽古場です。
師からは『大炉を用意してあげなさい』と言われていたのですが、未だ切らず、でも大炉も稽古したいと、こんなことをしました。

 初炭,薄茶,後炭,濃茶と薄茶棚点前(絞り茶巾)をしました。
茶道口は床の間になります。


建水に湯(水)を捨てる手は、左、右、左と交互になります。






釜の蓋を乗せる前に、蓋置は縁内に移動する。


菓子 小布施堂の栗落雁
   梅一片
棗  淡々斎好みの梅月棗の                写しです。年に一度のお目見えです。
 大炉の雰囲気は味わってもらえたようです。
 大炉は、十一代玄々斎により創案され、咄々斎の次の間に切ったのがはじめで、裏千家独特のものだそうです。
 年に一度の稽古が続く季節なので、昨年は出来なかった、釣り釜や透木釜を楽しみにしています。