![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/b3/33d00a9996f6db917204ee786a2e8a66.jpg)
写真は岩波新書「国防婦人会―日の丸とカッポウ着」藤井 忠俊著
黄版(初版1985年)の復活版です。数年間積読していましたが、改めて読みました。-白エプロンにたすきがけ、やかんを下げ、あるいは小旗をふって出征兵士の見送りに、帰還兵士の出迎えにくり出した婦人たち。昭和七年、わずか四十人で発足した一つの組織が十年後には一千万にふくれ上り、日中戦争下の銃後体制を支える要の一つとなる。国防婦人会の活動に焦点を合わせて、民衆動員の様相を鮮やかに描く銃後の社会史-(「BOOK」データベースの紹介より)。軍国主義の象徴のような国防婦人会活動が、実は家庭に閉じ込められていた戦前の主婦を社会に向けて解放する契機になったという視点が興味深いです。
黄版(初版1985年)の復活版です。数年間積読していましたが、改めて読みました。-白エプロンにたすきがけ、やかんを下げ、あるいは小旗をふって出征兵士の見送りに、帰還兵士の出迎えにくり出した婦人たち。昭和七年、わずか四十人で発足した一つの組織が十年後には一千万にふくれ上り、日中戦争下の銃後体制を支える要の一つとなる。国防婦人会の活動に焦点を合わせて、民衆動員の様相を鮮やかに描く銃後の社会史-(「BOOK」データベースの紹介より)。軍国主義の象徴のような国防婦人会活動が、実は家庭に閉じ込められていた戦前の主婦を社会に向けて解放する契機になったという視点が興味深いです。
記述の切り口で時代の課題を鮮やかに示せるという醍醐味があります。
事象や時代的状況の意味を問い直す - いつの時代にも大事な知的態度だと思いますね。