博多住吉通信(旧六本松通信)

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生命の揺籠候補

2007年03月14日 | 宇宙開発・天文
 先日のYOMIURI ONLINEの報道によれば、NASA3月12日に水の存在が確認されている土星の衛星エンセラダスについて「内部に放射性物質があり、これが熱を発し続けている」との見解を発表したとのことです。これにより、地下に熱水が存在する可能性が高まり、NASA研究チームの研究者は「生命に適した場所が存在する証拠をつかんだことになるのではないか」としているとのことです。
 同記事では「エンセラダスの表面は氷点下約200度だが、地球の南極にあたる部分で火山のように水蒸気が噴出しているのが、米探査機カッシーニによるこれまでの観測で昨年確認されている。その後の分析で、水蒸気に窒素ガスが混じっていることが新たに判明。この窒素ガスは、アンモニアが熱分解したものとみられることから、外部の研究者も加わったNASAの研究チームは「地中に高温高圧の場所があり、熱水の中で有機物が豊富に合成されたはずだ」と結論づけた。」とのことです。
 これで太陽系における生命の存在の可能性が高い場所が増えました。現在の所、火星の地下、木星の衛星エウロパ、カリスト、土星の衛星タイタンなどです。
 画像はNASA提供です。地下から噴出する水蒸気です。

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