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フォレストイン伊万里の正面玄関には、上の写真の「海の衛兵」という人形が展示されています。伊万里市の案内によりますと、博多人形の第一人者である中村信喬氏が、佐賀県木の楠で制作された作品だそうです。海の衛兵というのは17世紀当時のオランダ東インド会社の武装警備員のことです。伊万里市の案内によりますと、17世紀に肥前有田を中心とした焼き物が伊万里の港からヨーロッパに向けて輸出されており、それらの高級焼き物を、荒波や暴風、海賊による略奪などから守るための警備員なのだそうです。オランダ東インド会社は貿易から今日のインドネシアにあたる地域の植民地経営まで手広く事業を行っていた民間会社でした。