三宅久之氏の講演が、取引先の新年会で行われた。
「みあけ」ではなく、「みやけ」だというのを初めて知った。
見事なスキンヘッドである。スキンヘッドの人は少し怖い感じがするので昔からあまり好きではない。私の好きなREMのマイケル・スタイプも、あのスキンヘッドだけはちょっと・・・、である。歌はすばらしいのだが。
しかし私も最近生え際が元気を失い、猫毛状態だ。おそらくＭ字型に禿げていくものと思われる。いずれ彼らの仲間入りだ。
この会社の新年会は毎年、有名人の講演で始まる。講演中は席を立つのが禁止だ。しかしテーブルにはもろみ酢が一杯ずつ置いてある。これを飲んで講演を聞き、終わり頃尿意をもよおさないか少し心配だが、飲みながら聞いた。しかし、ご馳走を食べる前の酢（クエン酸）は良いと思う。
講演の内容を紹介すると次のようになる。
○今年の米大統領選について
民主党が勝つ可能性が高い。ヒラリーになると日本にとっては最悪の結果である。民主党というのは保護政策をとる政党で、かつてのビルクリントンの時には日本企業は徹底的に搾取、嫌がらせを受けた。米三菱の社員（米国人）が社内でセクハラをし捕まったときに、その米国人は日本で研修を受けていたため、性的にみだらな習俗のある日本の影響で起きた事件だというめちゃくちゃな理由でこの在米国法人が訴えられ、商売に支障を来さないため、渋々高い示談金を払った。
共和党が政権をとるとこのようなアンフェアな政策はすぐになくなるそうである。
一番良いのは、共和党が引き続き政権をとり、元ニューヨーク市長のジュリアーニ候補あたりがなってくれることだそうだ。これが日本にとって最良のシナリオだということである。
民主党が政権を握る場合でも、オバマ候補なら多少はマシという感じにとれた。
この米大統領選の講演は、皆退屈そうであった。
○福田総理について
政治評論家だけにこういう評論は興味深い。実は三宅先生は福田総理をあまり（だったか全くだったか）評価していないのだそうだ。
要は自分の政策が無く、調整役ということで幅を利かせてはいるが、先進国中で、成長率が２パーセントしかないのをどうやるつもりなのか、全く途方に暮れてしまうような感じで言っていた。これは後で２、３回くりかえしていたが、全く政治が手詰まり状態なのは、誰もが感じていることである。
思い出す順で書いて恐縮だが、おもしろかったのは、三宅さんが福田総理の昔勤めていた丸善石油（今のコスモ）に呼ばれて講演（だったと思う）にいったとき、誰かに講演をやってほしいんだが、三宅さん、いい先生いませんか、と言われたそうである。
そこで三宅氏、お宅に昔いた、福田さん（そのとき官房長官）がいるじゃないですかと答えたそうである。
そうしたら、ある、かつての上司が「あんなのは会社にいたときから何やっているかわからない昼行灯みたいなやつだった。今更あんなのの話なんか聞けるか」といったそうである。
ところが総理就任後、最近テレビ取材をうけ、福田総理を紹介する番組が流されるということで、自分も少し、コメントしていたため、興味があって本放送をおくさんと一緒にみていたそうである。
なんとそこに、例の上司が出ていて、何と言ったか。
「あんな優秀な社員はいませんでした。もしあのまま勤めていれば、今頃社長になっていたでしょう」
これを見て唖然としたそうである。
しかし、世の中なんかそんなもんですよ、と言って締めくくった。
会場は爆笑していた。
○小沢一郎
私も（誰もが）言いたいことが山のようにある御仁。
三宅氏曰く、「せっかく田中角栄にくっついて学んだのだから豪放磊落なところ（こうゆういいかたはしていないが）も何故まねしなかったのかな」だそうな。
選挙で勝つ方法はきちんと踏襲していて、今回もそれで自民に迫った。（わたしには、彼が選挙に強く、他の議員を見下しているだけのように見える）。しかし民主党内を全く掌握できていない彼のわがままなキャラを指し、こう嘆いていた。
三宅氏は昔、角栄さんの事務所にいき、政治家や偉い人に混じって、かつて奉公していた女中（だったと思う）が結婚して子を産んで旦那と一緒に挨拶にきたのが全部一緒のテーブルで飲んでいるのにびっくりしたそうである。
さらに角栄氏に呼ばれ、いや私はいつも角栄さんの悪口ばかり書いているからお酌はいいです、手酌でやりますといったら、揚げ足を取るのは君らの仕事、揚げ足を取られるのは政治家の仕事、といって豪快に３０分程一緒に飲んだそうである。
まあしかし、新潟以外ではこの話は受けないかもしれない。
○大連立
あっけなく頓挫した大連立構想（また自民が勝てばあるかもしれない）だが、いろいろと報道されているようにナベツネさんが大きく絡んでいるようである。ナベツネから出したのだったかな？興味ないからよく聞いていなかった。ナベツネさんは三宅さんと親交が深いようである。が、だから何だよ、という気がした。
○解散総選挙前に福田総理退陣？
このように三宅さんの評価の非常に低い福田さんでは次の選挙は難しいらしい。選挙を戦うには麻生さんをすげるしかないと言うことである。
【追記】本文中にスキンヘッドという記述がありますが、最近テレビでよく見たら、後ろの方は少しはえている様子でした。ゆえに三宅氏本人はスキンヘッドのつもりはないものと思われます。しかし不肖私的には十分スキンヘッドであり、表現の都合上、わかりやすくするため、あえて訂正いたしません。
「みあけ」ではなく、「みやけ」だというのを初めて知った。
見事なスキンヘッドである。スキンヘッドの人は少し怖い感じがするので昔からあまり好きではない。私の好きなREMのマイケル・スタイプも、あのスキンヘッドだけはちょっと・・・、である。歌はすばらしいのだが。
しかし私も最近生え際が元気を失い、猫毛状態だ。おそらくＭ字型に禿げていくものと思われる。いずれ彼らの仲間入りだ。
この会社の新年会は毎年、有名人の講演で始まる。講演中は席を立つのが禁止だ。しかしテーブルにはもろみ酢が一杯ずつ置いてある。これを飲んで講演を聞き、終わり頃尿意をもよおさないか少し心配だが、飲みながら聞いた。しかし、ご馳走を食べる前の酢（クエン酸）は良いと思う。
講演の内容を紹介すると次のようになる。
○今年の米大統領選について
民主党が勝つ可能性が高い。ヒラリーになると日本にとっては最悪の結果である。民主党というのは保護政策をとる政党で、かつてのビルクリントンの時には日本企業は徹底的に搾取、嫌がらせを受けた。米三菱の社員（米国人）が社内でセクハラをし捕まったときに、その米国人は日本で研修を受けていたため、性的にみだらな習俗のある日本の影響で起きた事件だというめちゃくちゃな理由でこの在米国法人が訴えられ、商売に支障を来さないため、渋々高い示談金を払った。
共和党が政権をとるとこのようなアンフェアな政策はすぐになくなるそうである。
一番良いのは、共和党が引き続き政権をとり、元ニューヨーク市長のジュリアーニ候補あたりがなってくれることだそうだ。これが日本にとって最良のシナリオだということである。
民主党が政権を握る場合でも、オバマ候補なら多少はマシという感じにとれた。
この米大統領選の講演は、皆退屈そうであった。
○福田総理について
政治評論家だけにこういう評論は興味深い。実は三宅先生は福田総理をあまり（だったか全くだったか）評価していないのだそうだ。
要は自分の政策が無く、調整役ということで幅を利かせてはいるが、先進国中で、成長率が２パーセントしかないのをどうやるつもりなのか、全く途方に暮れてしまうような感じで言っていた。これは後で２、３回くりかえしていたが、全く政治が手詰まり状態なのは、誰もが感じていることである。
思い出す順で書いて恐縮だが、おもしろかったのは、三宅さんが福田総理の昔勤めていた丸善石油（今のコスモ）に呼ばれて講演（だったと思う）にいったとき、誰かに講演をやってほしいんだが、三宅さん、いい先生いませんか、と言われたそうである。
そこで三宅氏、お宅に昔いた、福田さん（そのとき官房長官）がいるじゃないですかと答えたそうである。
そうしたら、ある、かつての上司が「あんなのは会社にいたときから何やっているかわからない昼行灯みたいなやつだった。今更あんなのの話なんか聞けるか」といったそうである。
ところが総理就任後、最近テレビ取材をうけ、福田総理を紹介する番組が流されるということで、自分も少し、コメントしていたため、興味があって本放送をおくさんと一緒にみていたそうである。
なんとそこに、例の上司が出ていて、何と言ったか。
「あんな優秀な社員はいませんでした。もしあのまま勤めていれば、今頃社長になっていたでしょう」
これを見て唖然としたそうである。
しかし、世の中なんかそんなもんですよ、と言って締めくくった。
会場は爆笑していた。
○小沢一郎
私も（誰もが）言いたいことが山のようにある御仁。
三宅氏曰く、「せっかく田中角栄にくっついて学んだのだから豪放磊落なところ（こうゆういいかたはしていないが）も何故まねしなかったのかな」だそうな。
選挙で勝つ方法はきちんと踏襲していて、今回もそれで自民に迫った。（わたしには、彼が選挙に強く、他の議員を見下しているだけのように見える）。しかし民主党内を全く掌握できていない彼のわがままなキャラを指し、こう嘆いていた。
三宅氏は昔、角栄さんの事務所にいき、政治家や偉い人に混じって、かつて奉公していた女中（だったと思う）が結婚して子を産んで旦那と一緒に挨拶にきたのが全部一緒のテーブルで飲んでいるのにびっくりしたそうである。
さらに角栄氏に呼ばれ、いや私はいつも角栄さんの悪口ばかり書いているからお酌はいいです、手酌でやりますといったら、揚げ足を取るのは君らの仕事、揚げ足を取られるのは政治家の仕事、といって豪快に３０分程一緒に飲んだそうである。
まあしかし、新潟以外ではこの話は受けないかもしれない。
○大連立
あっけなく頓挫した大連立構想（また自民が勝てばあるかもしれない）だが、いろいろと報道されているようにナベツネさんが大きく絡んでいるようである。ナベツネから出したのだったかな？興味ないからよく聞いていなかった。ナベツネさんは三宅さんと親交が深いようである。が、だから何だよ、という気がした。
○解散総選挙前に福田総理退陣？
このように三宅さんの評価の非常に低い福田さんでは次の選挙は難しいらしい。選挙を戦うには麻生さんをすげるしかないと言うことである。
【追記】本文中にスキンヘッドという記述がありますが、最近テレビでよく見たら、後ろの方は少しはえている様子でした。ゆえに三宅氏本人はスキンヘッドのつもりはないものと思われます。しかし不肖私的には十分スキンヘッドであり、表現の都合上、わかりやすくするため、あえて訂正いたしません。