「つもる、ふくらむ」

2008年10月01日 | その他

お友達の作品展の紹介です。

「つもる、ふくらむ」

使用済みのコーヒーフィルターの紙。

道端で拾った子供の、靴についていたスパイクの金具。

身近にあるひもや布。

多くの人が気にもせずに捨てられてしまうような、

なんの罪悪感もなしにゴミ箱に行ってしまうようなもの。

そんなものたちが、彼女のアンテナに引っ掛かり、

彼女の二本の手によって、

こうしてもう一度、違う形となって生まれ変わっています。

ひもで編まれたオブジェ 使いかけのろうそく

子供の手のオブジェ etc・・・。

おもしろいものがいっぱいです。

、、

切り取られた額縁は かぎかっこ 「  」

のように彼女には見え、生まれ変わったそれらは 

何かを

わたしたちに 何かを

語っているよいうだと。

、、

2階の大きな壁に掛けられた布製のオブジェは、

(と呼ぶのがふさわしいかわからないのですが)

とてもエネルギッシュです。

彼女の子供が小さかった頃、

お友達の子供のお下がりの洋服を、

洗って畳んで積んでいった時。

そんなごく普通の、日常のささいな瞬間。

その布の端っこが彼女のアンテナにこれまた引っ掛かり、

大きな壁かけのオブジェとなったそうです。

何人もの子供たちが袖を通したであろうその服たちの一部。

子供たちの体の甘い匂いも、小さなシミや色あせ。

並べられた、切り取られた服の一部を眺めると、

子供の成長、時間の流れを感じます。

そしてそれらは、たくさんの子供たちの、

洋服でできた年輪のように見えます。

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。。

福士ユキコ作品展

10月1日(水)~11月2日(日)

11:30~23:30

cafebar & gallery インソムニア

札幌市中央区北10条西16丁目 1番地

tel 011-640-6400