お友達の作品展の紹介です。
「つもる、ふくらむ」
使用済みのコーヒーフィルターの紙。
道端で拾った子供の、靴についていたスパイクの金具。
身近にあるひもや布。
多くの人が気にもせずに捨てられてしまうような、
なんの罪悪感もなしにゴミ箱に行ってしまうようなもの。
そんなものたちが、彼女のアンテナに引っ掛かり、
彼女の二本の手によって、
こうしてもう一度、違う形となって生まれ変わっています。
ひもで編まれたオブジェ 使いかけのろうそく
子供の手のオブジェ etc・・・。
おもしろいものがいっぱいです。
、、
切り取られた額縁は かぎかっこ 「 」
のように彼女には見え、生まれ変わったそれらは
何かを
わたしたちに 何かを
語っているよいうだと。
、、
2階の大きな壁に掛けられた布製のオブジェは、
(と呼ぶのがふさわしいかわからないのですが)
とてもエネルギッシュです。
彼女の子供が小さかった頃、
お友達の子供のお下がりの洋服を、
洗って畳んで積んでいった時。
そんなごく普通の、日常のささいな瞬間。
その布の端っこが彼女のアンテナにこれまた引っ掛かり、
大きな壁かけのオブジェとなったそうです。
何人もの子供たちが袖を通したであろうその服たちの一部。
子供たちの体の甘い匂いも、小さなシミや色あせ。
並べられた、切り取られた服の一部を眺めると、
子供の成長、時間の流れを感じます。
そしてそれらは、たくさんの子供たちの、
洋服でできた年輪のように見えます。
。。
福士ユキコ作品展
10月1日(水)~11月2日(日)
11:30~23:30
cafebar & gallery インソムニア
札幌市中央区北10条西16丁目 1番地
tel 011-640-6400