数年前まで春になると、近くの空き地に、菜の花が咲きました。
正しくは、「咲いていた」です。
毎年、毎年同じ場所に、増えもせず減ることもなく
きっちりと咲いていたんです。
今はもうその土地には家が建ってしまって、
もうその菜の花を見ることはできません。
私はその菜の花を毎年楽しみにしていました。
どの季節に咲く花も、なぜか黄色の花というのはとても強くて
ときにやかましく、けたたましく、
こちらの感情次第では、ヒステリックにさえ思えるのですが、
黄色い小さな菜の花は、そんなところは一切なくて
真面目な雰囲気漂わせて、
「昔から、わたしはこの様に、この通りに咲いてます」
そんな感じでした。
わたしに「春」を知らせてくれる花でした。
、
今年は何年かぶりに私の庭も(大がかりに?)手入れしました。
好きなイネ科の植物を多く取り入れ
家の周りに「ツタ」を数種類植えました。
来年の春、これらの植物と一緒に、
あの黄色い菜の花を、咲かせたいと思っているんです。
、、