菜の花の記憶

2012年10月17日 | 思う

数年前まで春になると、近くの空き地に、菜の花が咲きました。

正しくは、「咲いていた」です。

毎年、毎年同じ場所に、増えもせず減ることもなく

きっちりと咲いていたんです。

今はもうその土地には家が建ってしまって、

もうその菜の花を見ることはできません。

私はその菜の花を毎年楽しみにしていました。

どの季節に咲く花も、なぜか黄色の花というのはとても強くて

ときにやかましく、けたたましく、

こちらの感情次第では、ヒステリックにさえ思えるのですが、

黄色い小さな菜の花は、そんなところは一切なくて

真面目な雰囲気漂わせて、

「昔から、わたしはこの様に、この通りに咲いてます」

そんな感じでした。

わたしに「春」を知らせてくれる花でした。

今年は何年かぶりに私の庭も(大がかりに?)手入れしました。

好きなイネ科の植物を多く取り入れ

家の周りに「ツタ」を数種類植えました。

来年の春、これらの植物と一緒に、

あの黄色い菜の花を、咲かせたいと思っているんです。

、、