新しいアトリエの天井を、すべて板張りにしたので、
ある程度のものを吊るしても
天井が落ちる心配がありません。
「吊るす」という行為は、私の(非常に)好きな様子であり
考えようによってはとても安全で、安らかな場所なのです
ランプのほかにも、道具や材料も吊るして眺めています
、
ハンモックに身をゆだね、そこから天井を眺めると
最近の私のお気に入りの かたち があります
それは、材料として使う太めの銅線
買ったときは、ぐるりと巻いた輪の状態でした
ある時、その銅線を少し使って、
きちんと輪にせずに天井に吊るしたところ
銅線は自身の重さに耐えかねた?のか
自身の重さに見合うだけそれぞれが重力のままに
輪であった記憶を消すことなく
美しく絡まって静かに形を整え止まりました。
完璧なのです この形や状態が。
私にとっては、空の雲を眺めていると同じであって
どの線も無駄なく、
全てにおいて調和がとれている その事実に
深い感動を覚えるんです。
昨日見た形と、今日見た形は同じであるはずなのに
目に入るその姿はいつも新鮮で美しい
、
こういうものを眺めていると、
つくづく私がしている
「作る」 という行為に嫌気がさしてしまいます
いやらしくて
気難しい
苦々しくて
ふてぶてしく
特にひどく図々しくなり
理解してほしいだの、いやほしくないだのと
本質が見え見えであり
それらを見抜かれているのを(どこか)承知でいることにも
うんざりしてしまうのです。
、