「ダメ田十勇士」が出てきた時点で、もうウルウルしてもうた。
大阪城西の丸庭園のイベントの時も
「本編に出たい!」って言ってたもんな~。
こういう「ちゃんと長く観てる視聴者へのご褒美」
が今回の三谷幸喜脚本の特徴。
一方、秀次が退散した時、多くの日本国民が
「逃げるは恥だか役にはたつ」
とつっこんだ事だろう、実際役に立ってるし。
さて最終回の焦点は
「信繁は本当にあのまま死んだのか?」
って事である。
ナレ死さえさせていない。
最後の真田丸紀行でも
「安居神社のある場所で力尽きて死んだと、言われている」
としているのみ。
きっどさんは、信繁にはまだもうひとつ
「秘策」
があったように思えてならない。
秀頼・茶々親子にも、
千姫助命嘆願策以外に更にもうひとつ伝えていたような、
そしてその最後の鍵を握っていたのは、きりだったような。
だってあれだけ何度も
「最後まで望みを捨てなかった者にのみ道は開ける」
とふっているんだから。
信繁・茶々・秀頼・国松で国を抜け出し大陸へ渡ったとか?
だから、最終回の副題、きっどさんは
「逃亡」とさせて頂く。
♪ただ腹を空かせて、きりの元へ帰るんだ~
なんかまだまだ終わった気がしないんだけど
50回に渡る「真田丸」が遂に大団円。
いや~、ここ数十年の中で一番はまった大河だった。
「史実には忠実に、でも史実に無い場所は自由に描かせてもらう」
と言う三谷幸喜の方針、その自由な部分がきっどさんの歴史感とドンピシャだったのも夢中になった一因。
特に聖人君子でもない、さりてと狸親父の悪党でもない、
人間臭い徳川家康像は、斬新だった。
きっどさん、これは昔から思ってるんだけど、
家康は、実は秀吉の事、好きで好きで、尊敬して尊敬して止まなかったんだと思う。
そして豊臣家への忠誠心も他の豊臣恩顧の大名よりずっとあったんかと。
それでも徳川が天下を獲るにはこれした方法がなかった、その葛藤に悩んでいたと。
当分は「丸ロス」に苛まれそうだけど、
来年からは「おんな城主直虎」
女性主人公の大河は悉くコケてるんやな~ここ10年。
それ以前に、「直虎は女じゃなかった」って言い出してるし。