今日は、終戦記念日。
私の祖母は、92歳なので、もちろん戦争を体験しています。
それがどんなことなのか、今まで深く考えることなく過ごしてきたのですが、
実家でお店を始めてから、祖母と話す時間が長くなり、少しづつ戦争体験も聞かせてもらえるようになりました。
富山が、空襲を受けた日。
祖母は、空襲警報が鳴ったので、まだ幼い娘を背負って、家の縁の下に隠れていたそうです。
しばらくして、外に出ると、近所の人は川の方へ逃げていて、誰もいません。
このままでは危ないと思った祖母は、水で濡らした布団をかぶって、川の方へと走りました。
でも、すでに川の中は戦火を逃れた人で溢れていて、入る隙間はなく、しかたなく他へ逃げた時に、川へ爆弾が落とされたそうです。
その時の状況を淡々と話す祖母。。。本当にこの富山であった話とは思えません。
忘れることの出来ない、辛い出来事のはずなのですが、終戦後に夫を亡くし、5人の子供を育てた苦労の方が、もっと大変だったようです。
5人の子供達が、独り立ちした時の喜びを、何度も何度も、繰り返し話します。
祖母が、戦火を生き抜いて、私の父を育ててくれたこと。
そして、私が生まれたこと。
祖母が、今も元気でいてくれることに、感謝したいと思います。
「富山大空襲の体験を語る会」のホームページでは、その被害の大きさや体験談を読むことができます。
http://www.geocities.jp/toyamakushunokaii/