![]() | 「違うこと」をしないこと |
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大福食べたい!と瞬時に思った表紙は、消しゴムハンコ作家の「とみこはん」という方の作品でした。
吉本ばななさんの本は、とても大切に作られているのが伝わってきます。
私がこの本を最初に読んだ時は、ちょうど「違うこと」をしようとしていた時でした。
それは、誰かから見た「違うこと」ではなくて、私自身にとっての「違うこと」です。
薄々は気づいていたけれど、何故か「頑張らなきゃ」と思っていました。
自分にとっての「違うこと」をしないことは、「頑張らない」ということではなく。
「頑張れてしまう」ことだと思います。
私の好きな人たちは、一般的には少し変わっている人が多いです。
でも、その人にとっての「違うこと」はしていないのがわかって、気持ちがいいのです。
吉本ばななさんは、私にとってそういう方です。
この本には、お二人の方との対談もあるのですが、その方達のことは正直よくわかりませんでした。
サラッと読み流して、その前と真ん中と後の文書を何度も読みました。
人生って究極はそうだな…と思っていたことが、162ページに書いてありました。
そして、100ページのあとがきには、ばななさんの小説に対する想いが書いてあって、
「ずっと考え実践し続けてきたことで到達した場所」をこれから読む新刊で感じていきたいです。