ピラティススタジオ”フェルマータ”

2014年より板橋区・高島平および三鷹でピラティスクラスを開催。充実感のあるクラスを実践しています。

仙骨を転がす。

2017-10-30 15:26:25 | 日記
人間の身体の真ん中には、背骨とそれに沿った神経網が
貫いています。頸椎、胸椎、腰椎と、それぞれの形状に備わった自然な力が
発揮されると、「軸」の力は強くなります。

(右を向いた時の図。右側がお腹、左側が背中)

なかでも骨盤に隣接し、その一部を形成している仙骨は非常に重要です。
背中側からみると、仙骨はちょうど左右の骨盤を繋いだ部分に位置します。

触ってみると、尾骨がちょうどお尻の割れ目のあたり、その上にある固い
骨が仙骨です。けっこう大きいですね^^

たとえば椅子に座って足を組んだ姿勢を取ると、骨盤が斜めに傾き、
背骨が左右に湾曲します。傾いた分だけ片側の腰に負担がかかることに
なりますが、

 一方で、骨盤と背骨の接点に位置する仙骨から動きを出せる
ようになると、背骨ぜんたいのゆがみの矯正にもなります。

また、背骨に沿って渡された神経の束は、いったん仙骨に集まり、
各内臓に枝分かれしていきます。つまり、この部分を動かせるようになると、
内臓全体の活性化につながる可能性があるのです。

・まずは仙骨の位置を確認してみましょう。
仰向けになって両膝を立ててみます。
そのままお尻を上げて、とんとんと軽く腰を床にたたいてみます。
一番強く当たる骨が、仙骨です。
そのままちからを抜き、仙骨に重心がしっかりと乗るようにします。
(両足を地面から離してすこし持ち上げると、床に当たる骨を
感じやすいと思います。)

・つぎに、この仙骨をひとつの車輪のようにイメージします。
この車輪まわすようにして、重心をゆっくり下方向(尾骨のほう)に移します。
矢印の方向に持っていくと、骨盤は前傾します。



・さらに車輪を上方向に転がします。このとき骨盤は後傾します。

できるだけ脚にちからをいれずに、上半身もリラックスして行います。

 仙骨が床に当たっている範囲での動きなので、動きの大きさは最小限に
なります。また骨盤がどの角度に位置した時でも、仙骨が床にしっかり
押されていることが大切です。

 ピラティスでは前者を「ニュートラル」、後者を「Cカーブ」
といいますが、一年ぐらい続けた方でも、微細に見ていくと発見が多くあります。

最初は集中を要しますが、会得すると、お仕事中や移動中、あるいは朝目が覚めて
起きあがるまでのあいだ、お仕事が終わって帰宅したときなど、少しやるだけでも
違うでしょう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿