絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

豆知識 エッフェル塔

2009-09-24 | 美術
エッフェル塔を作ったのは誰ですか?と問われたら、答えられますか?

答えは、エッフェルです。

なーんだ、そうなのか!

というのが、よくある展開です。


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ご存知の方も結構います。

しかし、ここから先の話まで知っている人は少ないです。

そのエッフェルは、鉄橋を作る技師でした。鉄橋を半分に切って、4つ合わせたらエッフェル塔ができるかなと考えたそうです。

作ってから、30年後に壊される予定だったそうです。万国博覧会のモニュメントとして作って、当時は世界一の高い塔だったそうです。それを破ったのは、東京タワーでした。

しかし、壊されないで残ったのは、ラジオなどの電波塔としての役割を果たすようになったからだそうです。良かったですね。

当時は、パリの美しい街にあの鉄筋のむき出しはそぐわないということで、反対する人がたくさんいたそうです。今では、パリのシンボルになっていますけどね。

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高さは、初めは、300メートルで作られました。その上に、20メートルのアンテナが取りつけられて、320メートルになったそうです。

それより高くしたくて、東京タワーは333メートルになったそうですよ。

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その作ったエッフェルですが、これを知っていたら、すごいということを紹介します。
実は、自由の女神の内部構造を作ったのですよ。あの、アメリカの自由の女神です。高さ90メートルの内部の鉄筋です。


実は、自由の女神像は、フランスで作りました。だから、セーヌ川の中州にも立っています。ご存知ですか?エッフェル塔よりすこし下流の、ANAホテルの近くです。また、リュクサンブール公園の中にも自由の女神が立っています。

アメリカ独立100年記念の時に送ったそうです。

日本のフランス年ということで、お台場に来ていたのが、セーヌの中州の自由の女神でした。


へえええーーーでしょ!!

では、またね。

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光、レンブラント、カラバッヂオ

2009-09-24 | 美術
光というテーマで、絵画を眺めてみると、すぐに思いつくのは、レンブラントである。レンブラントはバロックの時代だ。ということは17世紀である。

レンブラントの絵を見ていると、それまでのルネッサンスの絵画には、このような光の表現がなかったように思う。だから、バロックなのか?


レンブラントの光は、スポットライトを当てたような光である。主役に光を当ててそれ以外のものは、暗くなっている。だから舞台演劇のような感じがする。

そう考えると、同じような感じがするのが、カラバッヂオである。同じバロックの画家だが、こちらはイタリアの画家で、有名な画家では唯一、殺人犯で逃げ回った画家だと以前紹介した。

レンブラントとカラバッヂオの違いは、光の角度である。

レンブラントが手前の45度からの光であるのに対して、カラバッヂオはもっと鋭角に横から強く当たる。その光をキアロスクーロというらしい。

覚えにくいので、私は、「ばっきゃろ(馬鹿野郎の方言)スクール」で覚えた。
学校の先生としては、言い難い言葉だが、生徒には受けがいい。学校に対して怒りを持っている生徒には、覚えやすい言葉である。
生徒が怒っていたら、カラバッヂオの光か?と言ったことがある。

そう教えたら、よく覚えてくれた。


ローマのパンテオンとナボナ広場の間に、教会がある。
そこには、カラバッヂオの絵がある。その教会に入ると、薄暗いのだが、正面に向いて左側に箱型に区切った壁があり、そこにカラバッヂオの絵が3点飾ってある。
(サン ルイージ ディ フランチェージ聖堂)

手前の右はじに、お金を入れるところがあり、お金を入れると数秒?いや10秒くらいかな?電気が点いて絵が見られるようになっている。自分が入れなくても誰かが入れてくれれば見られるので、お金がなかったらただ待っていればいい。

しかし、このようにして見る絵は、初めてだった。

その絵がキアロスクーロがもっともよくわかる絵だと思う。
(聖マタイの召命)

次に、光で考えてみると、フェルメールが思いつく。フェルメールの光は、弱い光で、まるで障子越しに来ている光のようだ。左の窓から光が入り、人物に当たっていると構図の絵がたくさんあるから、それがフェルメールの特徴である。以前、テレビで実験的にやってくれたことがあって、私には、とても分かりやすかった。たぶん、迷宮美術館だったと思う。

しかし、フェルメールの時代に日本の障子のようなものがあったとは思えない。曇りガラスだろうか?それとも北側からの光か?
とにかく、レンブラントやカラバッヂオの光と比較して、やわらかい窓越しの光であることが、特徴である。


光の当て方というテーマで見てくると、この三人が思いつく。その後は、光と言うとロマン派の光か?
ドラクロアやジェリコーの光はドラマチックである。歴史的事件であるが、現場にいたわけではない。想像した光であるがまるでその場で見たような迫力がある。

そうか、そう考えると、その前の、新古典主義のダビッドやアングルも舞台芸術のような光である。

新古典主義とロマン派を過ぎて、写実主義のクールベやバルビゾン派のミレー、コローを経て、印象派に入っていくことは、以前語った通りである。







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