ハンドウイルカを含む鯨類や大型魚類、鰭脚類の体表面によくあるこの
模様(詳しくはキズ)何だと思いますか???
水族館で飼育されているハンドウイルカの大半にはこの模様(キズ)が
ついています。
このキズの正体は・・・
ダルマザメによる咬傷
なんです
ダルマザメとは、ツノザメ科に属する体長50cm程の小さなサメで、
普段は深海で生息し深海性のイカに擬態しています。
しかし、このサメの採餌方法はユニークで独特で、イカを好んで食べている
と言われていますがそれだけでなく、鯨類や鰭脚類(アシカやアザラシ)マグロ
などの大型魚類の体表面から円形にくりぬいた肉片だけを捕食しているのです
クッキーの型抜きを思わせるような傷跡を残す為、英名ではその名も
cookie cutter shark(クッキーカッターシャーク)=クッキーの型抜きザメ
と呼ばれています。
下アゴにはとても発達した歯があり、獲物(鯨類やマグロなど)の体に歯を
くい込ませて、強力な舌で吸い付くことにより密着し自分の体を回転させる
ことによりクッキーを型抜きするっといった要領で肉片だけを頂戴すると
いった感じです
ダルマザメについてはこちら
サメといっても非常に小さな体なので、獲物の命までは奪うような事はない
ですがこのように獲物の体から肉片だけを頂いて生き残っていくというような
生態をみると、海洋の中でもうまく住み分けされているものですね
海洋にはまだまだ私達の知らない謎や世界がたくさんあると思うと素敵ですね