空に浮き雲 2021-11-06 21:27:05 | 散文うたかたの記 痩せていた顔が白かった表情がない能面のようだった「ムリしなくていいよ」すこし笑ってくれたとりとめのない会話のあとにワンカップ大関をくれた隠れ酒はできそうにないとまた笑った「ドンマイ退院したら一升さげてくるから治療に専念してな奥さんの云うこと聞くんだぞ」彼はうんうんと頷いたベッドに手を置いたまま手首だけ持ち上げてバイバイ帰りに花も線香もなしで立ち寄った長い無言の会話のあと「やつからの差し入れだ」ワン . . . 本文を読む