睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

転勤の内示がきたよ(3)遊び場はペントハウスのうさぎ小屋

2019-03-10 09:00:16 | ひびつれづれ


雪山が見えるところならもろ手を上げて賛成!
だが、現実は山とは縁遠い東京に住むことになった。

不動産屋の担当者から確認された。
「手続きを始める前に、本当にここでいいんですか?」

「はい、いいです。
仕事場、
隠れ家、遊び場にするから大丈夫ですよ。」

9階建てマンションの最上階にあるペントハウス。
ペントハウスというと高級マンションの最上階に造られた
超高級な邸宅を云うのが普通だが、
ぼくが借りるペントハウスはウサギ小屋なのだ。

1LDKの部屋は9畳のリビング、5畳の洋室、キッチンと
それぞれ
独立したバス・トイレ・洗面所があるだけで
収納は半間のクローゼットとシューズクローゼットのみ。

耐震構造・各種最新設備・防犯(ディンプルキー2重ロック)
24hサービス・ネット環境など分譲賃貸は充実して満足。


担当者が念押しするのもムリはない。
ぼくだって人様には勧められない物件だからね。

部屋の位置が屋上正面の奥に引っ込んでいるから
マンションの下から部屋の存在が見えない。
リビングの前面に柵で四角に仕切られたルーフバルコニー、
柵から出れば9階ワンフロア全てがルーフバルコニーになる。

サービスバルコニーと玄関の通路(南側)を含めなくても
東西南北360°のパノラマビューの眺望が望める。

マンション周囲3方が6階と7階の建物に囲まれているせいで
うさぎ小屋ペントハウスは四方のどこからも見えないが、
周囲にこのマンションを越える高さのマンションやビルは
ないので
ウサギ小屋からはすべてを見渡せる。

まさに隠れ家、
閑静な住宅地に下町の雰囲気が気に入ってる。

ぼくはここでアウトドアをして遊びたい。
夏は小さな自立テントとタープを張りランタンを灯す。
七輪で焼いた干物を肴にバランタイン17をロックで飲み、
テントの中から星を見ながら眠りにつく。

夜の仕事でいき詰まったときは東京の夜景を見ながら
ルーフバルコニーをクマのように歩き回る。
これで犬に吠えられる心配はなくなった。

朝晩の朝陽と夕陽、羽田空港を離発着する航空機、
お台場をはじめウォーターフロント高層ビル群の
夕景と夜景が撮れるはず。

もうひとつのメリットは三脚を立てられること。
いまのマンションでできなかったことができる。
これでやっとΣ50-500mm望遠レンズがいかせる。

目黒川の桜、来年に迫るオリンピック会場など
なにかと興味は尽きないよ。

それと電車で神田に行けるんだ。
住所は内緒にしなくっちゃ...うふふっ。

ぼくの仕事と趣味を最優先に選んだ物件なので

まじで申し訳ないとツレに云ったら、
ツレはアハハと笑って「ドンマイ!」と応えた。

戦友とは有り難いもんだ。



転勤の内示がきたよ(2)賃貸マンションさがし
転勤の内示がきたよ



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