パチ屋について店の外から中を見ればお初の台ばかり、
緑の吊り目がまたたき電光ピカピカが今の流行なのか。
それを見ただけで戦意喪失、セブンでぬくたいカフェラテ
買って帰ってきた。ブログにしよ。
最後にパチ屋に行ったのは2010年の暮も押しつまったころ
ツレと二人で行った伊香保温泉で。
池田屋旅館の前の長い石段を登りきって右に行った付近に
有名温泉街とは思えない古色蒼然としたパチ屋があった。
入って左側の壁際に手打ちの飛行機台が1列ある。
手打ちの羽物など今世紀最後のパチだと思って座った。
これが面白くて、親指のかげん次第でセンターを狙える
飛行機台にぞくぞくした。
夕食の時間が迫っていたので30分ほどで切り上げたが
ツレさえいなければ閉店までちんじゃらだったのに。
収穫はセブンスター4個に「郷愁」のオマケ付き。
パチンカーの父は母がいるときまって、
「おい、たまにはパチンコいかないか」とぼくを誘う、
そのたびに「うん、行くか」と答える。
パチ屋に行きたくてうずうずしてるくせに言い出せない、
そんな父をパチ屋の前で降ろすと「ありがとよ」と手を振り、
嬉しそうにパチ屋に入っていった。
ドアを開けると一瞬聞こえるあの騒音
♪守るも攻めるも黒鉄の浮かべる城ぞ頼みなる
軍艦行進曲が流れる古いパチ屋が父のお気に入り、
「新台は年寄りには付いていけねーよ」
これがが父のきめゼリフ。
父が鬼籍に入って18年、
自分もそれがよく分かる歳になりました。
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