シクラメンが枯れた。
街はずれに開店したファミマのオープン記念にもらったシクラメン。
片手にのるほど小さなビニール鉢を大きな鉢に植え替えながら13年、
直径30㎝に育ち隆々と咲き誇っていたのになぜなんだ。
寿命かな?
通年咲いてきた疲れかな?
"シクラメンは冬の花"のイメージを覆すように四季を通じて咲いていた。
夏の暑いさかりでもエアコンの効いた部屋で小さな花が2つ、3つと咲き、
晩秋には葉がもりもりと繁り、その下に数えきれない蕾を抱えていた。
ここ一週間であっというまにうなだれた。
濃いピンクの花は首を垂れ、色褪せた葉っぱのあいだに沈んでる。
根もとの土を触ると湿ってる、受け皿も乾いてない。
いつだか形あるものを残そうとしてはいけないと生意気を書いたのに、
思考などクソくらえっ!と机を蹴とばすと自分の足が痛い。
なかなかね、長年親しんできたものへの愛着は捨てがたいってこと。
自分の場合はいろんなことから逃避する先が音楽かな。
〆切に追われ創作に疲れて太い神経がよれよれに細くなったとき、
聴くのはロックでも拓郎でもなく、クラシックなんだよね。
猫の千衣子を亡くしてからその傾向が強くなった。
それまでは不良中年の風来坊であちこち飛び回っていたけど、
心因性体調不良も重なった今はヘッドフォンを着けた籠の鳥で
いいやの心境。
シクラメンはベランダの風が当たらない室外機のそばに置いた。
5年くらい前に同じ症状でその年の秋に望外の復活をしたから
今回もその例に倣って。よみがえれシクラメン。
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