朝6時に窓を開けたらぶるっときた
北風は身に沁みて寒いのぅ
駅に向かうリーマンはコート着てマフラーしてる
あっというまに初冬がきた。
リーマン時代の新潟出張のときに靴底につけるゴムの
滑り止めと長靴の進化版みたいなスノーブーツを現地
調達したことがある。
北国の凍結道路を歩くにはコツがあるらしく、
スノーブーツにへっぴり腰のぼくは何回もころび、
その横をミニスカのおねーさんが追い越してゆく。
冬の日本海と北国の人はすごいなぁと思った。
小松空港の近くに従弟と同人仲間がいるので
たまにふらっと訪ね、ついでに日本海を見てくる。
湘南の海と趣が違う日本海の色に惹かれてしまう。
小松空港の近くの海岸
この海の色が魅力的なんだけど、
なにせ寒すぎて水彩スケッチもできなかった。
ぼくの足の親指は巻き爪で靴下にすぐ穴があく、
それを見て不経済といわれるのがシャクだから
自分で針と糸を持ち靴下の穴を繕ってみた。
その靴下を履いて自慢げに室内を歩きまわる。
それから数日すると新品の靴下が机に置いてあり、
ぼくはにんまりする。
これは新手のゲームみたいなもんで、
自分で靴下を買うのは簡単だけど
多忙なツレの手を煩わせたいときがある。
自由気儘な日々に穴を開けてやるみたいな
心理ゲームもたまには面白いよ、
番たびやるとおこられるけどね。
もうすぐ9時、
気温10℃を下回るとベランダに坐るのはムリぽ、
冷たい風を吸い込むたびに咳き込んでしまう。
太陽を仰ぐ東の空に面する
開放的な場所はここしかない
なにかしら考えよう...
退屈な今日の宿題として。
佳い一日を。
赤い蝋燭と人魚・小川未明を思い出す。
何だか胸が締め付けられて、苦しく切ない。コピーさせてください。
小川未明さんは日本のアンデルセンと云われた方ですね。
ぼくの二人の叔母(母の妹)が国文学を専攻し共に教職に
就いていたころ、小川未明さんの童話を読んでもらった
記憶がよみがえった。
あの頃は絵本というより、ガリ版の雑誌だったことを
同時に思いだして懐かしいです。
ガリ版のインクの匂いも一緒に。
このときの日本海の色はすこし緑がかった深い紺色で
なんともいえない色でした。
こういう色を絵の具にとけないぼくの未熟と悔しさが、
カメラを持つ動機のひとつになっていると思う。
コピーは遠慮なくどうぞ。
コピーは、きちんと作って、睡蓮さんの名で入れています。
いわさきちひろが、亡くなる前に描いたそうですが、どうしてもその場面が見たかった。
写真であることを忘れ、今まさにそこに惹きずりこまれていくようです。
時空を超えて翔るなら、愛しい人に遇いたい想いにかられる。