サテンのドレスを着た貴婦人のような蜘蛛。
知人の奥方がブログに夢中とのこと。
ひまな時にのぞいてやってくれと言われて「いいよ」と応えたものの、
おれがブログやってるのは誰も知らないはずなのに...不思議。
「自分で覗いたほうがよくないか?」
「わりぃ、おれインターネットやったことない」
そうか、スマホでも簡単にできるのに...わかった。
1行書いて改行。
その繰り返しの合い間に広告が入る。
どこそこのケーキは美味しい、歌舞伎は和服がいいかしら、
ツレの寝言かうわごとを聞いてる気分。
それより1行ごとに2行改行するのはなぜだろう?
必然性はまったくないし、
これでは有って無いようなテーマすら薄れてしまう。
実質8行を読むために次ページに追われた。
(まさか最初からアフィカス?)
(そういう仕様のブログ?)
内容はともかく、何かに夢中になるのはいいことだ。
この奥方もしばらくやって書くことに慣れてくれば、
ぼんやりと周囲のニーズに気が付くはずた。
時代の波頭はセンセーショナルな出来事とは違うところにあるし、
小さな積み重ねがwaveの素になることもある。
なんでもやってみればいいさ。
内容は△✖だけど奥方の勇気に〇。
たとえ60歳代でも、
手習いはいつ始めても遅くない。
知人には、
「好きにやらせておけばいいよ、
「ただし人の悪口は絶対書くな」と。
モニターの向こうはWorld Wide Web.
いつどこで誰につながるか分からない、
いい人もいれば同じ数だけ悪い人もいると思ったほうがいい。
なんて、余計なことも云ってしまった。
自分のことを省みず、
人様に蘊蓄を云うのは10年早いと思っても
見て見ぬふりはできなかった。
今日は一日曇り空、
昨日の雨のおかげか涼しい風が吹く。
早起きしたけどオレンジの朝焼けも
眩しいサンライズもない。
穏やかな朝、二度寝を誘う朝だった。
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