睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

おっさんの北京ビキニ・遊び友達はGay&Bi・ディープインパクト(備忘録)

2019-08-01 18:12:05 | 散文うたかたの記


大井町のネオンがぼくを呼んでいる。

北京ビキニが禁止されて、おっさんたちが気の毒だ。
若い娘のビキニはお咎めなし、どちらも暑い夏を快適に
過ごす合理性はあるのに、景観を損ねるおっさんはNG。
おっさんとはつらいものよ。

年齢制限+αの条件付きでどうかな?
男女とも20代のみ街角ビキニを認める
女子はグラマーで美人であること
男子はイケメンの細マッチョのみ
これなら目の保養になって人気が上がると思うよ。

しばらく前に見たTV番組「ポツンと一軒家」で
印象的な家族写真が紹介されていた。
代々山仕事が生業のその家はまさに山の中に
ポツンとある大きな家だった。

今は婆さんの一人暮らしだが、
息子たちが若い頃に山仕事の合い間に
撮ったと思われる家族写真が飾られていた。

上半身裸で写る彼等の肉体の見事さ、
腹筋は隙のない見事な6分割に割れていた。

山から木を切りだし馬車に乗せて麓までおろす、
こんな重労働が頑健な肉体を自然に作り上げた。
ジムで短期に作りあげたバチもん6パックとの
歴然の違いを感嘆しながら見ていた。

ぼくの周りにも筋トレマニアが一人いる。
毎週ジムに通いトレーニングで鍛えている。

上下とも薄いタンクトップにランニングパンツで
公園の回りをジョギングするが、なにせ毛深い。

たまにはみ出しているときがある。
「おい、サポーターしろよ」
そう声を掛けるとニヤリとする。

まあ、彼はゲイでありBiでもあるから
おれの言うことなんぞ聞きゃぁしない。
女子が挑発的に胸をゆすって歩くのと
根っこは同じか、なるほどと納得する。

彼と飲みに行く定番はオカマバーが多い、
気分的にラクなだけでそれ以上は求めないと。
それはおれも分かる。

髭剃り後の青々したアゴの上に赤いルージュの唇、
どうしたって異常接近すればブザーが鳴るタイプ。
だが話しだすと話題が豊富で面白い。

足繁く通ったのはシフォンのドロワースのころだから
もう9年近く経つ、彼はまだあの店にいるだろうか。

ゲイの彼が静岡転勤になってからあっち方面は
ご無沙汰でまったくもってつまらん。
かといってソロで店に入る勇気はなし。

大井町にいい雰囲気の店があるから
品川に飲み友達つくろうと思ったら、
いまは外飲み禁止だった。

勝新さんはビールはジュースといい
もうパンツは履かないともいった。
昭和の想い出になった人。







画像は2年ほど前に描いたパステル画。
武豊に空を飛ぶ馬と言わしめたディープインパクトが
7月30日、本当の空へと旅立った。

社台スタリオンにて骨折から予後不良の安楽死、17歳。
金子オーナーは「涙がとまりません」のひと言。

現役絶頂期に引退させて、
種牡馬になったディープを酷使しすぎじゃないか、
いったいいくら儲ければ気が済むんだ...。

そんなもやもやが消えた。
何を言ってもディープは戻ってこない。
やすらかに眠れ。








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